半目日記

早く全目になりたい

オタクと中二病と美術部

こんにちは、いつきです。

 

いつきは小学校時代から目覚めたオタク体質により、

中学校時代は「好きに絵を描ける部活」という理由だけで、

美術部に所属していました。

美術部の顧問、高杉先生(1:9分けのおじさん先生)は、

「美術部に所属している生徒である」という理由のみ、で

美術の成績をいつでも五段階評価で5をつけてくれるという劇的に露骨な依怙贔屓先生だったので、

美術以外で「5」をとれない残念学力のいつきは高杉先生のことを、その点においてはとても感謝していました。

ですが、高杉先生は、

部活ではない通常の美術の授業時に、なぜか

「授業開始一発目につかみで面白いことを言おう」、思い立ち、

おかしな欲を出してしまったことがあり、

「おはようございます、高杉晋作です

と授業開始時に教壇から挨拶してしまった時がありました。

わたしは、その時の教室の空気感、温度をずっと忘れません。

マヒャドでも唱えたのかと思いました。

それからというもの高杉先生は、

「高杉」と呼び捨てにされていたのを、

「ばか杉」

とか、

「キモ杉」

とかと呼ばれることになっていったので、

高杉先生は一瞬の「ウケ狙い」から、

ずいぶんな致命傷を負ったもんだな・・・と、いつきは思っていました。

 

そんな高杉先生率いる美術部でいつきは何をしていたのかというと、

いつきは主に、雑談をしていました。

美術室にいる時間の八割が雑談。

あとは、「作らなければいけないもの」って、

文化祭のための作品作りくらいで、

他はいつきはいつも好きに絵(中二病的オタクイラスト)を書いたり、

写真(中二病的オタク写真)を撮ったりしていました。

この頃の写真って、いまひとっつも見返したくすらないんですけど、

当然のことながら、めっちゃひどいんです。

中二病をこじらせすぎた、というか、

当時まさに中学生なのでリアルタイムにこじらせ続けていたというか、

まあ簡単にいうといつきは、

「血のモチーフ」なものに美を感じていたわけです。

 

怖!!!!!!

 

いやいやそうはいっても当時の話。

もう十数年前の当時の話ですよ。

いつきはいまは美しいものを愛し、

血のモチーフなどは決して愛さない、

健全な心を持っています。

 

 

 

 

令和2日目のポジティブニュースとおっぱい

 

令和2日目ですね。

本日のポジティブニュースをお伝えします。

 

 

本日、午後6時頃、

イツキ宅の猫、ティティがイツキの膝を突如爪とぎとして使用したところ、

イツキは痛みに耐えながら

「これも!!!!!愛の形!!!!!!!!!!!!!」

というDV男と付き合い続ける女性特有のメンタルで乗り切り、

その後やんわりと怒られた猫のティティちゃんは、

しょんぼりとしながらイツキを見つめていたということです。

イツキは、

「猫は可愛いし尊いので全てが許せるので本当に大丈夫です」

とのことでした。

 

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はあ、本当に猫って、可愛いですね。

可愛くないところがない、

というくらい可愛いですもんね。

 

天がこの世に使わせた最後の奇跡か?

というくらいに可愛いですもんね。

 

 

 

 

ではポジティブニュースは短いコーナーではございますので、

早々に本日の締めに入らせて頂きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「猫、かわいい」

 

 

シンプルかつ、癒される真実〜!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

なるべく毎日更新できたらな、って思っています。

良ければ明日もおっぱいと癒されるニュース、

見に来て下さいNE。

 

(しつこいようですが、性癖ではありません)

日本に不足するエロスとおっぱい天気予報

 

オモコロ杯で何かしらの賞がもらえたら、

おっぱい天気予報を始めたい

と近しい人に言っていた。

 

 

相手の反応は1000000000000%の確率で

「何それ?」

であったが、

その度に私は、

「日本は暗いニュースばっかりだし、エロスが足りなさすぎるから、

 ポジティブなだけのニュースと、おっぱいに天気予報を書いて天気予報を伝えたい!!」

と熱弁を振るっていた。

 

 

 

 

過ぎ去りし平成の世で得たものは、

大きなものから小さなものまでたくさんある。

私の愛するインターネットを始め、

素晴らしいものも数えきれないほど多くあった。

 

だがしかし、

平成には失ってしまった大切なものも多くあったように思う。

 

 

その一つが、

「健全なエロス」

だと感じている。

 

 

私が小さい頃などは、

テレビにおっぱいが映ることは日常茶飯事だったのに、

いつの間にかうるさい大人たちによって、

「地上波、おっぱい禁止令」

でも発令されたのか、

地上波でおっぱいを見る機会はほとんどなくなってしまった。

 

 

 

私は思う。

 

 

 

おっぱいを見る機会を減らして、

一体誰に得があるのか?!??!??!

 

と。

 

 

 

 

 

大人は言う。

「テレビでおっぱいを映すなんて下品」

「子どもに悪影響」

と。

 

 

 

 

 

 

 

おっぱいが??!?!

子どもに悪影響だと??!??!?!?!

 

 

 

 

 

 

 

人間誰しもが母親のおっぱいを吸って育ち、

「おっぱい」そのものは誰しもが母性を感じる神聖なものであり、

性的対象が女性であろうと男性であろうと、

おっぱいは「母」の象徴そのものであり、

癒しを感じる対象であるはずだ。

 

おっぱいへの風評被害もいい加減にしてほしい。

 

 

 

おっぱいを全く性的なものではない、とまでは言わない。

だがしかし、

おっぱいを性的なものとイコールにしすぎるから、

「子どもに悪影響が!」

などと不要な心配をしてしまうのではないだろうか。

 

 

そもそも、おっぱいがものすごく性的なものであったとして、

子どもから多少おっぱいを遠ざけたところで一体何になるのだろうか?

 

テレビからおっぱいを徹底して消したところで、

このインターネットが発達しすぎたご時世には、

子どもはいとも簡単におっぱいにアクセスできてしまう。

 

 

アクセス可能なのはおっぱいどころではない。

その先の先まで、

この大インターネット時代にはアクセスが容易なのだ。

 

 

 

そんな時代に今更おっぱいを規制することの意味が、

私にはわからない。

 

 

 

性的なものから子どもを遠ざけようとすればするほど、

かえって子どもの欲求は高まっていくのでは?

とすら思う。

 

それはコンビニのエロ本規制しかり、

である。

 

子どもはいつの間にか、

深夜のテレビでは時々おっぱいが映ることを知り、

コンビニのエロ本コーナーをいつもドキドキしながら通り過ぎる、

くらいに身近なエロスがあったほうが、

健全なエロスが育まれていくのではないだろうか。

 

私は抑圧されたエロスの先には、

新型変態の大量生産が待ち受けているような気がするのだ。

 

 

 

 

 

 

ここまで健全なエロスとおっぱいの必要性について語ったところで、

私が独自に行った緊急アンケートの結果を見て欲しい。

 

 

 

 

 

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やはり、98%もの人が、

日本にエロスが不足していると考えているのである。

 

 

 

 

 

では、おっぱいについてはどうだろうか?

 

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やはり、

85%もの人がおっぱいに「癒し」を感じていることがわかる。

 

 

 

 

 

 

これはもう、

日本がエロスとおっぱいを必要としている証拠と言ってもいいだろう。

 

 

 

おっぱい天気予報は、

すでに日本中に必要とされているのである。

 

 

 

 

 

 

私は美しい友人数名に、

「おっぱい天気予報をしたいので協力をしてもらえないか?」

という打診を行ったが、

無理

という回答しか得られなかった。

 

 

 

 

 

 

 

おっぱい天気予報をしたい・・・・・・

こんなにもしたいのに・・・・・・

 

 

おっぱい協力者がいない・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃあ・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私がやらなきゃ・・・・・・・

 

 

 

 

誰がやる・・・・・・・??!???!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お父さん、お母さん・・・・・・

 

私を謎の宗教の教義に則り、

いつも厳しく育ててくれてありがとう・・・・・・・

 

 

いつも、

「人のためになることをしなさい」

と言って育ててくれましたね・・・・・・

 

 

おかげで私・・・・・・

 

 

30歳を過ぎて・・・

インターネット上でおっぱい天気予報を始めようという、

立派な女に成長したよ・・・・・・・

 

 

これがお父さんお母さんの言う、

人のためになること

だったんだね・・・・・・・・・

 

私、

今やっとわかったよ・・・・・・・・・

 

 

 

「人のため」

ひいては、

「日本のために」

 

 

私・・・・・・

 

 

おっぱいを、

出すね・・・・・・・・・・・・

 

 

「母」としての癒しを、

インターネットに提供するね・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ゴクリ」

 

 

 

 

 

 

お父さん、お母さん・・・・・・・

 

私を立派なインターネット好きに育ててくれて・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

本当に・・・・・・

 

 

ありがとう・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

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これからは私が・・・

 

「インターネットの母」になるね・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

新時代の・・・・・・

 

 

 

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幕開けとともに・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当は今日からおっぱい天気予報を始めたかったのですが、

おっぱいに日本地図描くのが異常に難しすぎたので、

おっぱいに日本地図を描くのが上達次第始めようかと思います・・・・・・・

 

 

 

それまではおっぱいにニュースを書く

「おっぱいニュース」

でも不定期でやろうかと思います。

 

「これは癒されそうだ」、

という方はぜひ見てくださいNE!!!!!!!!!!!!

 

 

 

(※あくまでおっぱい天気予報およびおっぱいニュースは癒しを目的としており、

 露出好き等の性癖ではないことを念のためお伝えしておきます、ご了承ください)

 

 

 

 

 

 

平成とインターネットと私

初めてインターネットに触れたのはたしか中学生の時で、

たぶん平成10年前後。

 

ゴリゴリにオタクだったので二次創作サイトをめっちゃ見た。

主に海賊のやつを見た。

尾田栄一郎先生ごめんなさい。

 

「裏ページ」

と呼ばれる隠しページには表ページにないエロい漫画とか小説がたくさんあって、

存分に裏ページを堪能するため、

家にはインターネットもパソコンもなかったので、

高校では

「パソコン部」

という、活動内容が

「個々がそれぞれただインターネットをするだけ」

というもう部活動としてはほぼ成立していない部活に入った。

多分メンタル的にはいまでも退部していない。

 

お?ついにパソコン部に期待の新人か?

と思われるほど熱心に日夜インターネットに勤しんでいた私は、

どういうインターネットを辿ったんだったか、

テキストサイト

にたどり着いてしまった。

 

あの頃のインターネットは、

「発展途上インターネット」

すぎて、

現世ではありえないほどの自由度があった。

「発展途上インターネット」には、

警察も、日本の法律さえも及ばないような、

治外法権感があった。

 

今でもあの頃のインターネットをリアルタイムで体験できたことは幸せなことだと思っている。

 

そして、発展途上インターネットの中でテキストサイトから

「インターネット的おもしろ」

なるものを発見し、

テキストサイトを徘徊しまくっているうち、

私はオモコロ創設者であるシモダさんに、

(一方的に)出会った。

 

当時シモダさんは「ゴブリンと僕」というサイトを運営されていて、

ゴブ僕以外にもたしかいくつかの記事を書かれていたと思う。

ぺろたんのスタンプもまだ使っている。

 

独自のイラストと世界観と、

テキストサイト的おもしろが混じりあって、

私の中で

「一番好きなインターネット」

の世界がシモダさんの作るインターネットには、あった。

 

 

ブスがこの世を生き伸びていくには、

努力をしまくるか、

オモシロで笑いを取るかしかなく、

ゴリゴリにブスでオタクの私は笑いを取って生きるしかなかった。

 

「笑い」

が好きなオタクの私には、

自分の好きな笑いを作るシモダさんは、

今では軽い言葉になってしまったけれど、それこそ

「神」

であった。

 

「唯一絶対神シモダ」

が、インターネットの中にはいた。

 

 

オタクは好きなサイトに行くことを「日参」と言った。

わたしはシモダさんのインターネットに日参することをやめなかった。

 

シモダさんは当時大学生で、

卒業してすぐペパボさんに入った。

そして面白いテキストサイト仲間と、

「オモコロ」

を立ち上げるのを、

ずっとモニター画面のこちら側から見ていた。

 

あのシモダさんが、

素敵でオモシロな仲間たちとおもしろげな何かを始めた・・・・・・

リアルワンピースかよ、

と私は思った。

 

それからのシモダさんの活躍も、

ずっとインターネットの海を通して眺め続けていた。

私は大学に入ったり普通に会社員になったりしていた。

 

ある日シモダさんが、

「会社を辞めてオモコロだけで食べていく」と言った。

私は思わず立ち上がった。

でもバーグハンバーグバーグってなんだよ、

って思って座った。

 

 

 

ついに出航するのか、

オモコロ号が。

インターネットという大海に。

 

 

そこには、

なんとも言い難い謎の感動があった。

 

 

 

そこからオモコロ号に乗った、

ルフィことシモダさんがインターネットという大海に飛び出して、

仲間たちと活躍しまくっていくのも、

ずっとインターネット海を通して眺めていた。

 

こんな働き方、

稼ぎ方がインターネットのある時代にはできるのか・・・

というのがワクワクして、

希望でしかなかった。

 

 

「会社員」

という働き方が私には限界になっていたので、

私は自営業になった。

会社を辞める、

という勇気を私は確実にシモダさんからももらっていた。

 

 

 

オモコロを、

ずっと眺め続けてきた。

眺めるだけだった。

正しいオタクとは、

推しには決して迷惑を掛けず、

遠くで愛で続けるものであったからだ。

 

 

でも、私はある時強く思ってしまった。

「私も!!!オモコロ号に乗りたい!!!!!!!!!」

と。

 

面白素晴らしいオモコロライターがどんどん増えていくのを見ているうちに、

私もオモコロに入って、

インターネットの大海をみんなと一緒に暴れまわりたい・・・

そしてひとつながりの秘宝よりお金が超欲しい・・・・・・

と、

強めに願うようになった。

 

 

でも、

シモダさんはある日オモコロから、

バーグハンバーグバーグからいなくなってしまった。

 

平成が終わるとともに、

シモダさんが、

オモコロという船から降りた。

ずっとモニター画面のこちらから見ていた側からすると、

それは、あまりにもあっさりと。

 

これはのちにインターネットの教科書に載る大事件だと私は思っている。

 

 

詳しいことはわからないし、

別に知らなくてもいいし、

さみしくはあれど、

これからどうされていくのか、

また新たなワクワクをもらえたとおもっている。

 

 

 

 

 

 

平成が終わる。

令和が来る。

 

 

 

 

 

シモダさん、

平成の終わりに、

あなたの作ったオモコロの、

「オモコロ杯」

で佳作を頂けました。

 

できればシモダさんがいらっしゃるときに、

お目にかかれるように頑張りたかったです。

 

 

 

 

 

 

私にとってあなたは、

平成のインターネットでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

令和のインターネットではお目にかかれるよう、

頑張りたいなと思っています。

 

 

 

 

 

その証におでこに

「がんばるぞ」

を彫って令和を生きようと思います。 

 

 

 

 

【両親無職】生きづらすぎるので催眠療法で過去に行ってきた【神社生活】

はじめましてこんにちは、イツキと申します。

 

 

 

 

 

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を肩に重く背負いすぎて腰が曲がりつつある者です。

 

 

 

 

初対面にも関わらず唐突に重いワードを引っ張り出しまして、申し訳ありません。

 

 

 

ザ・ドキュメンタリーばりの重い話が嫌いなお方はだいぶ飛ばして読んで頂けますと、私が催眠療法で過去に行った話が書いてあるので、ご興味がおありでしたらぜひそちらから、

また、もし重い話もお好きという大変徳の高いお方は、どうぞこのままお付き合い頂けますと幸いです。

 

 

 

 

 

この度、オモコロ杯に応募する記事を書くぞ〜〜!という気合を入れるにあたり、

「自分じゃないと書けない記事・・・・・・

 果たしてそれは一体・・・・・・??????」

と鏡の中の自分と向き合ってみたところ、

鏡の中の自分が

 

「やっぱ生きづらさっしょ〜〜???」

 

と言ってきたので、

 

「やっぱり〜〜??!?!」

 

と返して、自分の中にある

「そこそこの生きづらさ」

と対峙する記事がいいな・・・!!

と思い立ち、催眠療法に行ってみたのがこの記事の概要になります。

 

 

 

「そもそもイツキはどんな程度のことで生きづらいとか言っちゃってんの〜??」

と、「つらさマウンティング勢」によってマウンティングされる前にざっとイツキの生い立ちの概要を説明しますと、

 

「両親一族がカルト信者かつ両親が無職で極貧すぎたため一家で地域の神社の奥に住み、いじめられた上不治の病に二つかかる」

 

という情報が渋滞気味の生い立ちによりイツキの生きづらみはモリモリに形成されました。

 

 

 

「もしかして神社に住んでたとか気のせいだった?よくよく考えれば神社っぽかっただけで割と家だったのかも・・・?」

と思って確認のために改めて行ってみたのですが、

 

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控えめに言ってもやっぱりガチめの神社でした。

 

 

 

 

何かにつけ不幸自慢をカマしてくる人があまり好きではないのですが、上記の生い立ちを持ち出すとそういう相手はだいたい黙るので、

「神社暮らし便利〜〜!」

と思っています。

 

 

 

 

 

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という価値観の両親の元に育ちましたが、二つも難病にかかったので私は現在絶賛無宗教です。

(宗教自体は否定していません)

(存在しない宗教なら叶姉妹に入信しています)

 

 

 

先ほどの生い立ちの紹介だけでも私のじっくりコトコト熟成された生きづらみがおおよそ伝わるのではないかとも思うのですが、

アラサーほどまで生きてみると、「生きづらい」という人はそこそこいても、あのくらいの体験をしている人はどうやらあまりいない希少種らしい、ということがわかってきたので、せっかくなので催眠療法に行くほどまでに煮込まれた私の生きづらみをお伝えするためにも生い立ちをもう少し詳しく・・・

 

 

 

 

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 として、走馬灯形式でご紹介させて頂いてもよろしいでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、思い起こされる・・・

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数々の・・・

つらみなこと・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無職の両親には収入という概念が存在しないので、 

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 食料は全てもらいものでまかなわれていたり・・・ 

 

 

 

 

f:id:itsuqi:20190405203313p:plain当然衣服も全てもらいものだったり・・・

 

 

 

 

f:id:itsuqi:20190405203504p:plain家賃が払えないので一家で地域の神社の奥に住んで、虫と成長したり・・・

 

 

 

 

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家ではなく神社の奥なので当然お風呂がなかったり・・・

 

 

 

 

 

f:id:itsuqi:20190405203645p:plain風呂無し生活が恥ずかしいので隠したいあまり「風呂」という響きに敏感になったり・・・

 

 

 

 

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でも隠しきれておらずクラスメイトにプール授業の日に風呂に入ったか確認されたり・・・

 

 

 

 

 

 

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神社のカラスが巣立つのに失敗したヒナを守るため人を襲って危険なので近付くな、という文書が毎年学校で配布されたり・・・

 

 

 

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でも住んでいるので避けるどころか入って行く必要があったり・・・

 

 

 

 

 

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無職の父がドラクエの初期装備並みの軽装備で近所の川までそのヒナを毎年追いやったり・・・

 

 

 

 

 

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リアル貧乏子沢山、になってみたり・・・

 

 

 

 

 

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大家族には狭すぎて本来居住を許されていないスペースまで母が荷物の侵入をはじめたり・・・

 

 

 

 

 

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 私も調子に乗って荷物を運び込み自室にしたり・・・

 

 

 

 

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しかしどんな真夜中でもガランガランを大音量で鳴らしお参りしていく人がいたり・・・

 

 

 

 

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即慣れたり・・・

 

 

 

 

 

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町内会の知らないおじさんがしょっちゅういきなり自室に入ってきたり・・・

 

 

 

 

 

f:id:itsuqi:20190405205341p:plainそれでもやっぱり狭いので父が勝手に敷地内にプレハブ小屋を建設したり・・・

 

 

 

 

 

 

神社の隣の中学校の女学生に「こっくりさんをしてたら友達が変になっちゃったので神主さんに助けてもらえませんか」と言われて 

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「住んでるだけなんで・・・」と断ったり・・・

 

 

 

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そもそも別の宗教を信仰しているので神社内で別の宗教の御神体を祀ったり・・・ 

 

 

 

 

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色々限界なので働いてくれと両親にお願いし続けても宗教のせいにして働いてくれなかったり・・・

 

 

 

 

 五人目が生まれたあたりでやっと働いてくれたかと思ったら

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週3日のアルバイトだったり・・・

 

 

 

 

 

 

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でもやっと私が高校生になってから父がフルタイムで働いてくれるようになり神社を出れたり・・・・・・

 

 

 

などしながら、イツキは成長しました。

20と言いつつよく数えると21個あることは内密に願います。

 

 

約17年の神社生活には思い出がありすぎて、今でも「実家の夢」を見るときは神社が出て来ます。

人間の記憶って不思議ですね!

 

 

 

 

そんなこんなで「神が全て。全ては神。信じないお前はクソ。」という両親に育てられたためじっくりコトコト私の生きづらさは形成されてゆき、神社暮らしの中難病になって入院するたび親や親戚が鬼の首でも取ったかのように「お前が信仰しないからだ!!!」とドヤ顏でやって来ては、四人部屋の病室なのになかなかの声量でその宗教で言うところの「ホイミの儀式」をして帰っていくので、そのたび私の生きづらさの煮込まれ度合いと濃縮還元度は増してゆきました。

きっとカーテンの向こうの病室の人たちは「いまの何の儀式〜〜??!?!」って思っていただろうなあと思うと申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

 

その後私は自分で学費を稼ぎつつ高校、大学と進学し、就職もしましたが、「病気的に会社員より自営業の方が向いてるな?」となり、資格をとって自営業になりました。

 

自分で言うのもなんですがそこそこガッツはあるし、側から見たら病気がありつつもまあまあなんとかかんとか順風満帆な人生・・・のように見える、のかもしれません。

 

 

 

 

だがしかし・・・・・・

どれだけ努力をし、自分自身で生きる力を身につけ、人から喜ばれ褒められようとも・・・

 

 

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生 き づ ら い

 

 

のです!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

一体どうすればこの生きづらさは消えるのか〜〜?!!!?

 

色々な本を読み漁り、様々なことを試してみましたが、一向にしつこいこの生きづらさは消えてくれる気配がありません。

 

 

 

 

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私は一体・・・

どうしたらいいのか・・・・・・・

もう私はこの生きづらさと共に生涯を添い遂げるしかないのでしょうか・・・??!?!

 

 

 

 

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 そうだ・・・・・・

私の大好きなインターネットに聞いてみよう・・・・・・

 

インターネットには、全てがある・・・・・・!!!!!!

 

 

 

 

 

 早速検索してみよう・・・

 

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  (※私は札幌在住です)

 

 

 

 

 

 

色々な検索結果が出て来た中、私の目に留まったのは、

「前世療法で生きづらさを克服!(要約)

というあやしさ満点の文字でした。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「前世療法・・・????あやしいという以外何もわからないけどあやしさと胡散臭さが最高レベルだし最高レベルに面白そう・・・そういえば友達に『イツキちゃんのツイてなさは前世五人殺してるね』って言われたことがあったな・・・知りたい・・・私が本当は前世何人殺してたのか・・・オモコロ杯がなければきっと行っていないし・・・」

 

 

「行ってみるしかない・・・!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ということですんなりと予約を終え、予約をしたセラピーサロンのあるマンションの前にやってきました。

マンションを特定されないようにマンションがよくわからないところで通りがかりのおじさんに撮影して頂いたのですが、本当にどこなのか全くわからない写真になりました。

 

 

全力で笑顔を作ったつもりだったのですが、

 

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本当の本当に全力で笑顔を作ったつもりだったんですが、あたかも「親の葬儀場で・・・」といった表情ではないでしょうか。

否が応にも太宰治の「人間失格」の冒頭が思い起こされます。

 

生きづらさがこんなにも顔に出てることある・・・?

一刻も早く前世療法で殺戮の記憶を呼び起こして楽にしてもらわなくては・・・!!!!!

 

 

 

 

 

今回お邪魔したのは本当にマンションの一室にあるサロンで、「普段住んでいるマンションの一番玄関に近い部屋をサロンとして使用しています」といった感じで、ネイルが派手目のセラピストのお姉さん(推定四十代半ば)にお部屋に通され、

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それとなくどころか思い切り漂うそれっぽさに静かにテンションが上がります。

 

 

私(以下「私」表記、緑文字)「あの・・・私ブログをやっているんですが・・・サロンなどが特定されないようにお写真など撮影させていただくことは可能ですか・・・?」

セラピストさん(以下「セ」表記、紫文字)「ええ、いいですよ。サロンの名前も出して頂いても大丈夫ですよ」

私「ありがとうございます・・・(基本疑い深い性格だし多分私催眠術とかかからないし、どうなるかわからないからサロンの名前はわからないようにしよう・・・)」

 

 

 

 

 

セ「これにご記入いただいて少々お待ちくださいね」

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セラピストのお姉さんにカウンセリングシート的な紙を渡され、記入しつつ待ちます。

 

前世療法は催眠療法の一種らしく、催眠療法のことを業界用語では「ヒプノセラピー」と言うそうです。

そして催眠療法には前世療法だけでなく退行催眠というのというのがあるそうです。50へぇですね!!!!

 

私はこれまでに色々なことを試して現世ではもう色々な意味で無理という悟りも開きつつあったので、事前の予約メールできっちり「前世療法を受けたいです」と書いておきました。

 

このあと「何に悩んでいるか?」という欄で「総合」に丸をつけたのち、MEMO欄に「全体的に生きづらいのを改善したい」と記入しました。

自分で書いておきつつ全体的に生きづらいって何?日本語として成立してなくない?と思いましたが、その方が何だか切羽詰まってる感があっていいか・・・と思ったのでそのまま提出することにしました。

 

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部屋の中の写真を撮りつつソワソワと待っていたらセラピストさんがピンク色のハート型のコップハーブティーを淹れてくれてきて持ってきてくれました。

私は紅茶やハーブティーなどが苦手で本来飲めないのですが、性格上そんなことは言えないので、黙って頂きました。

くう〜、やっぱり不得意!苦手!!だがしかし施術を前に余計生きづらさが増していい感じです!!!!

 

 

セ「前世療法をご希望ということでしたよね。どんなことで生きづらさを感じていらっしゃるか、詳しく教えていただけますか?」

私「はい、実は両親が新興宗教信者で無職で神社暮らしで(以下略)」

セ「それはお辛かったですね・・・イツキさんの場合は、前世療法ではなく退行催眠がオススメですね」

私「えっ!?私はもうこれまで色々試して現世では無理だと思って前世療法がいいかなと思っていたのですが・・・(前世何人殺してたのかも知りたいし・・・)」

セ「前世療法とは『過去世』の自分を知ることで過去の自分から今の自分へのメッセージを知ったり、過去から現在の繋がりを知って現在の生きづらさの原因を探ったりするのですが、イツキさんの場合は前世に遡るより、今世でご自身が辛かった頃に戻って追体験し、それを癒してあげることが大切なのかなと思います」

私「(過去世とか今世とか聞きなれないワードが飛び交っているけど理にかなっているような気もするな・・・でもオモコロ杯的には前世のほうがパワーワード感があるから前世に行ってみたかったけど・・・癒されたい気持ちも強い・・・まあいいか、いずれにせよ多分私催眠術とかかからないしな・・・)・・・わかりました、じゃあ、そちらでお願いします

 

心なしか浮かんで見えたセラピストさんの哀れみにも慈愛にも似た表情に負け、本来は希望していなかった退行催眠を受けることに。

 

 

セ「ではこちらの椅子にかけて背中を倒してくださいね」

 

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リクライニングチェアにゆったり腰掛け、スヌーピーのひざ掛けをかけてもらいました。なぜか写真の私の顔の周りにだけモヤがかかったのですが、何かスピリチュアル的な意味があるのでしょうか・・・?

 

 

セ「暑かったり寒かったりしたら遠慮なくおっしゃってくださいね」

 

実はこの時点で完全に寒かった(スヌーピーでは私の強い冷え性には勝てませんでした)のですが、性格上そんなことは言えないので「大丈夫です(耐えられます)」と即答しました。

 

 

セ「ではゆっくりと目を閉じて、ゆったりとした呼吸をしていきます・・・吸った息を吐くと、心の中の不安や辛さが、呼吸として吐き出されていきます。全て呼吸として吐き出します

 

初めての方は「何を言っているんだ?」と思われるかもしれませんが、ヨガの瞑想でもこれに似たことをやるので、ヨガ経験者の私は「ああ、これは瞑想の時間なんだな」とスムーズに瞑想に入ることができました。

 

ある程度の瞑想が終わると、

 

セ「ではイツキさんの心の階段を降りていきます。10数えると、イツキさんは広い部屋にたどり着きます。では、10数えます」

 

 

い、いきなり広い部屋に到着するの??!と静かに動揺する私。

 

でもすごく鮮明に覚えているのですが、この時私は一番深く催眠状態だったと思います。

だって、本当に部屋、くっきりはっきり見えたんです・・・!!!!!

 

 

セ「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10」

 

 

私「!!!!!!!!(階段の下に・・・部屋が!!!見える!!!!!!?!?!!)」

 

セ「今あなたは、階段の下にあるとても広い部屋にいて、その部屋の奥の壁には時計にも温度計にも似たものがかかっています。見えますか?」

 

私「あ、あります・・・・・・見えます

 

 

 

この時の感覚をどう表現するのが正しいか難しいのですが、覚醒と睡眠の狭間というか、寝ぼけている時の感じというか、寝かかっている時に話しかけられたことが見ている夢に影響しちゃう時の感じ、が一番近かったと思います。

多分個人差がめちゃくちゃあるものではないかと思います。実際私も施術中に催眠状態の深さの波を感じました。

 

 

この時の私には確かに階段の下に広がる何もないグレー一色の部屋と、その部屋の壁に掛けられたデジタル表記の体重計にも温度計にも時計にも見えるモノが見えていて、そこには数字で「23」と書いてありました。

あまりのはっきり見えるっぷりにすごく驚いたことが鮮やかに思い起こされます。

 

 

セ「そこには数字が書いてありますね。なんの数字が書いてありますか?」

私「(数字が書いてあることまでわかるのか・・・すごくない・・・?)23、と書いてあります」

セ「いいですね。30が催眠に全く入っていない状態で、0が深く催眠に入ったトランス状態になります。ゆっくりとその針を、12から13くらいまで動かしていきます」

私「(針?!え?!!これ、アナログ表記だったの??!?!)」

 

 

ハッキリとまぶたの裏に見えていたものが、やんわりと「違うもの見てるで」と言われ動揺する私。

もう一度、階段を降りるイメージから再スタートを試みてみます。

そして再び広い部屋に到着し、壁にかかっている、今度は謎の、アナログ表記の機械・・・・・・

 

セ「どうでしょう?12から13くらいまで倒せましたか?」

私「いえ、まだです・・・(だってさっきまでデジタル表記のやつが見えてたから・・・)」

セ「ゆっくりで大丈夫です。ゆっくりと針を倒していきましょう」

 

 

さっきまでハッキリと見えていたものが、今度は見えない。

部屋は見えるし到着できるのに、その壁にかかっているものが何なのかよく見えない。

見えるようで、見えない。

見えるようで見えないものに、なんとなく12から13、という数字を意識して集中させる・・・・・・

 

 

セ「どうでしょう?数字は12から13に近付けましたか?」

私「いえ・・・でもさっきよりは近付けました(ような気がします)」

セ「わかりました、それで大丈夫です。では、5つ数えると、イツキさんがこれまでで一番幸せだった時間に戻ります。潜在意識が自動的に一番幸せだった時間に連れて行ってくれるので身を委ねて大丈夫です。では、5数えます。」

私「(幸せだった時間・・・???そんなもの、私に存在しただろうか・・・・????)」

セ「1、2、3、4、5」

私「・・・・・・」

セ「あなたは今、どこで何をしていますか?」

私「・・・・・・何も、見えません」

 

 

全く、何も見えませんでした。

驚くほど何も脳裏にもまぶたの裏にも浮かばず、何も思考を過ぎるものがないのです。やけに日当たりのよい部屋のカーテンを通して射す日差しだけが、まぶたを通して微かに見えました。

やはり、催眠は私には効かないのでしょうか・・・????

 

 

セ「本当に何も見えませんか?幸せだった時間がありませんでしたか?」

 

 

こう言われると、まるで幸せだった時間がない自分が悪いような気がしてくるので不思議です。

ああ、申し訳ない、セラピストさんに申し訳がないから何かを感じなくては・・・などと思ったその時、

 

 

私「あ、猫が・・・・・・」

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飼っている猫が、ベッドに手をかけて、じっと私の顔を覗き込んで私が起きるのを今か今かと待っていたことがあったのが瞬時に脳裏に浮かびました。

猫は私が寝ているのを起こすでもなく、ただ起きるのを待っていて、私が目を開き起きたのを確認するや否や大音量のゴロゴロ&スリスリ攻撃を繰り出してきたことがあったのが、その一瞬でパパッと脳を過ぎりました。

 

それを説明すると、

 

セ「そうなんですね。猫ちゃんにとって、イツキさんは特別で、とても愛するかけがえのない存在です。また、イツキさんにとって猫ちゃんも、とても特別で、かけがえのない、愛する存在です。そしてイツキさんは、きちんと愛される資格のある、愛されるべきかけがえのない人間です」

 

 

穏やかな口調でセラピストさんが語りかけてくれましたが、私の中のコージー冨田が即座に否定を繰り出してきたので感情は「無」のままでした。

 

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セ「では次に、イツキさんが一番辛かった頃に戻ります。イツキさんは金色のバリアに守られているので、辛い時に戻っても今のイツキさんが辛くなったり影響はしません。バリアが守ってくれるので大丈夫です。金色のバリアが辛い気持ちからイツキさんを守ってくれます。では、イツキさんが一番辛かった時に戻ります。イツキさんの潜在意識が自動的に一番辛かった時を選んで連れて行ってくれるので身を委ねて大丈夫です。5数えると、イツキさんは一番辛かった頃に戻ります。では5数えます。」

私「(一番辛かった時・・・?だいたい辛かった記憶しかないような気がするけどいつに戻るんだろう・・・)」

セ「1、2、3、4、5」

 

 

 

今度はさっきの全く何も浮かばない状態とは違い、様々なことがシャッフルのように脳裏を駆け巡りました。

これが潜在意識が選んでいる、という状態なのでしょうか・・・???

 

 

 

セ「イツキさんは今、どこで何をしていますか?」

私「お母さんが・・・お兄ちゃんに勉強を教えてる・・・」

 

 

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神社に住んでいて、まだ私が小学校に上がる前、母が兄に勉強を教えているシーンが私の中には浮かんでいました。浮かんでいた、というか、私がそこにいる感覚です。

兄には生まれつきの知的障害があり、それを受け入れられなかった母は小学校に入る頃に他の子と同じだけの勉強が兄にできるようになって欲しくてたくさん勉強をさせようとしていたのですが、兄には母が思うようには理解ができず、母はヒステリーを起こして怒鳴ったり泣いたり物を投げたりしていて、兄もどれだけ言われても自分ができないことでヒステリーを起こして暴れたりしている、というカオスオブカオスの状況の横に私と弟がちんまりといるのです。

 

 

それをセラピストさんに説明すると、

セ「それは辛いですね。その頃のあなたは何歳くらいですか?」

私「4歳くらい・・・」

セ「4歳のイツキちゃんですね。4歳のイツキちゃんは、どんな気持ちですか?」

私「お母さん、怒らないで

 

 

言いながら、涙が流れ出てびっくりしました。

「現在の私」の感覚はハッキリとあるのに、4歳の私の感覚も同時にあって、その時は4歳の私の感覚が優位になっている感じがしました。

 

 

セ「お母さんに怒らないで、と言ってみましょう」

私「うるさい、って怒られちゃうから言えないの・・・」

 

4歳が優位になっているせいかいつの間にか敬語では喋れなくなり、喋れば喋るだけ涙がダダ漏れました。

私の涙腺はもはやマーライオン状態に。

 

 

セ「怒られてしまうから、思っていることも言えず、いい子にしていなきゃいけなかったのですね。本当はイツキちゃんはお母さんに何と言いたかったですか?」

私「怒らないで・・・怒らないで、もっと私と弟もみて」

 

この辺を言ったあたりでなんだかもうダメでした。

泣きすぎて記憶が飛んでしまいました。4歳のイツキちゃんが不甲斐なく申し訳ありません。

 

そして今度は現在に戻って「今の私」としてその時の母に言いたいことを言いましょう、ということに。

 

 

セ「その時のお母さんに今のイツキさんが声を掛けるとしたら、何と声を掛けますか?」

私「お母さんはもう充分頑張ってるよ、お兄ちゃんが出来ないのは仕方がないんだよ、そんなに怒らないで、と言います」

セ「お母さんにもう充分頑張っているよと言ってあげるんですね。そしたらお母さんはなんて言うと思いますか?」

私「お前なんかに何がわかる、って言うと思います」

セ「そうなんですね。わかってもらえなくて辛いですね。では、一旦今に戻って来ましょう。そして、イツキさんの心の中を見て見ましょう。イツキさんの心には小さなドアがついています。そのドアを開けて、イツキさんの心の中を見てみましょう。そこはどんな風になっていますか?」

 

 

心臓にドアがついていて、そこを開いて中を覗き見ることをイメージしてみましたが、そこの中は暗くて何も見えません。

何せ心臓の中って体内だから・・・・・・

 

 

セ「そこは何色ですか?明るい感じがしますか?暗い感じがしますか?」

私「暗くて・・・何も見えません・・・」

セ「そこが暗いと、いつもすごく辛いですね。すぐ寂しくなってしまったり、辛くなってしまったりします。そこから暗いものを全て吸い出して、全部外に出してしまいましょう」

私「(暗いものを・・・吸い出す・・・)」

 

 

私は心臓の中にある暗闇を吸い出す作業をしてみようと試みました。

でもやっぱり暗い・・・だって心臓だからな・・・と思ったところで、「あ、心臓ではなく心だった」と思い直して「心のドア」、をイメージするようにしてみました。

 

それでもやっぱり私の心のドアを開いてみたところでそこには暗黒しか待っていなかったのですが、頑張ってその暗黒を吸い出してドアの外に出すイメージを続けます。

 

 

セ「どうでしょうか?心の中は綺麗になってきましたか?」

私「少しずつしかできません・・・」

セ「少しずつで大丈夫です。少しずつ、暗いものを外に出していきましょう」

 

 

頑張って暗黒を心の外に吸い出すイメージを続けているうちに、どんどん心の中が見えるようになってきました。

ですが、そこに見えたのは正確には「心の中」、ではなく、「私の体の内側」で、私の体の内側、皮膚の裏側は全て腐ってドロドロになっていて、私はそれは「皮膚にこびりついているものなので吸い出すことが出来ない」とセラピストさんに伝えました。(この時も泣いてました)

 

セ「そうなのですね、わかりました。では別のところに移動します。イツキさんは、穏やかで静かな森の中にいます。柔らかなバラの花でできたベッドにイツキさんは横たわっています。バラのベッドはとても寝心地がよく癒されます。ベッドの側には、イツキさんが小さな頃からずっとイツキさんを守ってきてくれた妖精がいます。その妖精のおかげで、イツキさんはこれまで頑張って生きてくることが出来ました」

 

 

 

妖精!??!?!

 

 

 

ちょっとこれまで頑張ってイメージできていたものとはいきなりかなりかけ離れた存在を出されて一気にイメージが困難になりました。

そんな妖精がいたのに私はこれまでこんなに辛かったの?妖精仕事できなすぎじゃない?それとも妖精のおかげで私はギリギリ生きてこられたの・・・?

 

 

セ「その妖精は、これまでも、これからもイツキさんを守ってくれます。妖精が、透明な瓶に入った液体をイツキさんに渡してくれます。その液体を飲むと、イツキさんの体の内側のドロドロに腐ってしまった部分も、少しずつ少しずつ治っていきます。妖精から液体を受け取り、その液体を飲んでみましょう」

 

 

妖精が、液体をくれる・・・・・・?????

 

 

イメージが困難すぎたので、私は自分の最推しを妖精として召喚することにしました。

 

私の最推し・・・・・・・・・

 

松田龍平

オダギリジョー

綾野剛

高橋一生

星野源・・・???

いや・・・

この場合は・・・・・・

 

 

 

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山 田 孝 之 !!!!

 

 

 

ヒゲ面の山田孝之が、妖精みたいな格好をして、謎の液体をくれる。

想像できる!想像できるぞ!!

これなら・・・!

これならいける・・・!!!!!!

 

 

 

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私は妖精こと山田孝之から透明の液体を受け取りグビグビと飲み干しました。

ありがとう孝之、味はしないけどなんだかすごく浄化される気がするよ・・・・・・

 

 

セ「どうでしょうか?体の内側は少しずつ少しずつ、治っていきますか?」

 

まさか私が山田孝之から謎液体を受け取っているとは知らないセラピストさんが続けます。

 

私「はい、(山田孝之のおかげで)少しずつ、治ってきました・・・」

 

山田孝之がくれた液体が細胞全てに染み渡り、少しずつ私の腐った細胞を新しい細胞に変えていってくれるイメージが浮かびました。催眠もすごいけど、なにせ山田孝之がすごい。

 

 

そして山田孝之がすごいと思ったあたりで、私は催眠から睡眠へのスイッチが入ってしまったのか、気づけば完全に意識を失っていて、セラピストさんの「では5数えるとイツキさんは目を覚まします」という声で意識を取り戻しました。

もしかしたらこの気絶している間にも無意識の私とセラピストさんの間ではもしかしたら何かしらのやりとりがあったのかもしれませんが、気絶していたので全く思い出せません。

 

セ「では5数えます。1、2、3、4、5。指を握り、足に力を入れ、体を強く意識します。目を少しずつ開けてください」

 

なんだかすごく久しぶりに「体」を意識したような気がして、私の本体は意識だったのか肉体だったのか、よくわからない感覚になりました。

 

セ「ちょっと体がだるかったり頭がぼーっとしたりするかもしれませんが、どうでしょうか?」

 

言われてみるとどちらも当てはまる気がする・・・。なんだか昼寝をしていたのに途中で起こされたような、もっと寝ていたかったのに起きなきゃいけなかった時のような、気だるさと頭の働かなさがある。まあ、実際ちょっと寝ていたのですが・・・

 

 

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私「そうですね、ちょっとだるいですし、ぼーっともしますね。・・・何か不思議ですね、私、疑り深い性格なので、催眠って、全くかからないのではないかと思っていました」

セ「不思議ですよね。イツキさんのような方ほど催眠状態に入りやすかったり、スピリチュアル的なものを凄く信じていて、催眠療法に夢のような大きな期待を抱いて来られる方ほど催眠状態にはなかなか入らなかったりするんです」

私「なるほど・・・私みたいな人にはよくあるのですね・・・先生は、なぜこういったお仕事をされようと思われたんですか?」

セ「私は母と祖父が占い師だったんですよ。私は絶対占い師なんてならないと思っていたんですが、人を救うことに興味があって心理学とかを勉強していて、気付いたらこの道に入っていました。」

私「お母さまとおじいさまが・・・!」

セ「催眠療法とかもあやしいなと思っていたんですが、アメリカの歯科医師になるには催眠療法が必須科目のところもあるくらい治療としては有効と認められているものなんですよ」

私「歯医者さんが催眠を?!」

セ「麻酔のかかりが悪い患者さんに催眠で麻酔をかけたり、麻酔の効きを強めたりするのに使うんです」

私「すごいですね・・・・・・」

 

 

そういえば、アメリカでは精神医療分野での医療費(投薬など)を減らすために、ヨガを取り入れているところがあると聞いたことがあるし、「見えない医療」の分野ではアメリカでは日本よりだいぶ先を行っているのかもしれません。

 

 

セ「イツキさんのような方は、何度か来られることをオススメしています。よく患者さんには箱ティッシュのようなものだと説明するんですが、一番奥底のティッシュを取るには一番上のティッシュから取っていかなきゃいけなくて、一気にどれだけ取れるかは、その方とその時によってまちまちなんです。何度か退行催眠を繰り返していくと、一気にガバッと取れる時があるんですよ。具体的に言うと、本当は退行催眠で過去に戻って、喧嘩とかが出来ると一番いいんです」

私「喧嘩ですか?!」

セ「はい。今日はお母さんに言いたいことが言えなかったり、言えても一方的だったりして喧嘩にはなっていませんでした。もっと感情をぶつけて喧嘩ができたりすると、癒しが早いです」

私「癒し・・・・・・(癒し・・・・・・)」

 

 

 

だいたいの人の一度目はこんなものらしく、私にはまだまだ癒しが必要、とのことでセラピストさんとのセッションは終了しました。(施術、ではなく業界用語ではセッション、と言うらしいです)

その後はお会計をして(90分で15,000円とのことでした)、座らせて頂いたリクライニングチェアに猫の爪研ぎ跡があったのを目敏く発見していたので軽く飼い猫トークをし、「ちょっとスッキリしました、またお邪魔します、ありがとうございました」と言ってサロンを後にしました。

不思議なことに、ちょっとだけ心の中がスッキリしたのは本当です。

 

 

 

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催眠療法とは関係ありませんが、サロンへ行く途中、解脱会なる会の建物を発見し、「いろいろな意味でタイムリーだな・・・」と思いました。

 

 

 

 

何か催眠療法の前と後で劇的ビフォアーアフター並みに私の変化がわかる方法はないだろうか・・・?と思い、また私の下手くそな全力の笑顔を通行人の方に撮影してもらうことにしました。

今度こそ、先ほどよりはいい笑顔で写れるのではないだろうか?

泣きすぎて化粧が崩れているとかはもはやどうでもいい。

俺は、変化が欲しい。

 

 

 

どこで撮ってもらうのがよいか考えた結果、地元札幌を心から愛しているので、札幌らしいスポットの前で撮ってもらおう・・・と思い、大通公園テレビ塔前までやってきました。

 

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「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

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 「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

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「・・・・・・??????」

 

 

なぜだかはよくわかりませんが、顔が、やや面長になりました。

 

が、先ほどよりは確実に笑顔で写れているのではないでしょうか・・・?

 

※しつこいですが、どちらも全力の笑顔のつもりです

 

 

 

本当にたまたま撮ってもらったタイミングだったんですが、そんな私の後ろでは、テレビ塔の時計の時間が、

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4:25・・・・・・

 

「死にGO」

を表していました。

 

 

 

 

 

催眠療法体験記・まとめ〜

 

催眠療法中は、「言われたものがハッキリと見える時」と「イマジネーションを駆使しないと見えない時」がある

・でもハッキリ見える時のハッキリ見える度はすごい

・ハッキリ見えてるモノでもセラピストさんの意図してるモノとは違うこともある

・退行療法中の感覚としては、過去に遡った当時の自分の感覚も現在の自分も両方の感覚があるが、当時の感覚が優位になるっぽい

・多分個人差がめちゃくちゃ大きいし、セラピストさんとの相性も重要そう

・セラピストさんの役割は「意識の誘導係」みたいなイメージで、魔法使いみたいな感じではない

催眠療法自体はアメリカでは医療の分野で使われているらしいので、ただのスピリチュアルなものとは言えなさそう

・どこも金額は高めですが「1セッション八万円」みたいなとんでもない金額のところはあやしさがすごすぎるので、まずは気になったら手の届く金額のところに行ってみるのがいいのでは

・イマジネーションにおける山田孝之の有用性はすごい

 

 

 

 

以上です!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

はあ、今日も絶賛生きづらい・・・

生きづらいけど・・・・・・

 

 

 

 

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こんなにも孤独な私のそばに、

生涯本当にいてくれるなら・・・・・・

それも悪くないのかもしれませんね・・・・・・

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

・˚✧₊⁎.おわり ˚⁎⁺˳✧༚

スラムマンションと正解おじさんの正解


早く実家を出たくて、

初めて一人暮らしをしたのは札幌の中ではかなりの治安が悪めの地域だった。

ちょっとしたスラム感があった。

 

「女性の一人暮らしはあまりオススメできない」

と言われながらも、

駅から徒歩30秒くらいでトラブルに巻き込まれる前に帰れそうだったし、

諸々の事情(主に安すぎる家賃)で私はそこに住むことに決めた。

 

少し古めではあるが分譲タイプのマンションで収納は多く、

オートロック、管理人常駐、エレベーター付き、1LDK、風呂トイレ別、都市ガス。

それなのに家賃が39,000円だった。

初めての一人暮らしでもわかる異様な安さだった。

 

実際に住んでみないとわからないこと、というのはたくさんあって、

そのひとつが「マンション内の治安」だった。

私は「トラブルに巻き込まれるだけの距離もなく帰れそうだから」、

という理由で超駅近マンションに決めたのに、

まさかのマンション内の治安が悪すぎるマンションを選んでしまっていた。

 

 

まず、

私の隣の部屋が派遣するタイプの風俗店の待機部屋だった。

別に色んな女性が入れ替わり立ち替り出たり入ったりするのもいいし、

常に複数の女性が待機していること自体もいいし、

女性を取り締まってる的なチンピラヤクザ風男子が怖かったのも構わなかったけど、

しょっちゅう夜中の3時から盛大にパーティーを開始したりするのは嫌だった。

 

多分発音的にパーティー⤵︎ではなくパーティー⤴︎のやつだった。

 

それでも人というのは慣れるもので、

私は騒音の中でも快眠できるスキルを即身につけて、

なんら問題なく暮らせるようになった。

 

でもそれからしばらく経ってから、

同じフロアに乱交的なことに使われている部屋があることにも気付いてしまった。

 

その部屋の玄関のドアが開くと真っピンクの照明が煌々と漏れ出して、

玄関奥にはずらりといろいろな制服が掛けられていて、

そこに

超絶に自分イケてると思っていそうだけど全然イケてない男女

が吸い込まれていくのを何度か見た。

 

どんだけ性に乱れたフロアなんだ。

マンションの同じフロア内でそんなことがあっていいのか。

そして、

あんなにもイケてない人々で乱れて交わるのは果たして楽しいのか。

 

私はいろいろな思いを抱えながらも特に自分には害がないので、

あまり深く考えないようにして暮らしていた。

隣の待機部屋で、

めちゃくちゃしょっちゅうチェンジされて即帰ってくるおばさんがいつも気がかりではあった。

 

ある日夕方くらいにマンションに戻ってくると、

ヒゲがぼうぼうに伸びきった浮浪者のおじさんがマンションの外のエントランスで立ちながら用を足していて、

「何故ここで???せめてコンビニのトイレを使えばいいのに・・・」

と不快に思っていると、

その浮浪者は用を足し終えると、

何事もなかったように鍵を取り出しオートロックを解除してマンション内に入っていった。

 

私はびっくりして一瞬何が起こったのか理解できなかったが、

その浮浪者だと思ったおじさんは、同じマンションの住人だったのだ。

 

 

 

上がればすぐ自分の部屋にトイレがあるのに、

なぜマンションのエントランスで??!??!?!?!

 

 


意味がわからなすぎて私は固まり、

「もしかしたら私はとんでもない所に住んでいるのかもしれない」

と思うようになった。

 

 

その他にも喧嘩したらしきカップルの女性が男性の持ち物を全てマンションのエントランスにぶちまけて逃走する姿を目撃したり、

その後鬼の形相で男性が降りてきて多分先ほどの女性を追いかけていく所も目撃したり、

猫が粗相をした布団をマンションのごみ捨て場に捨て、

貼り忘れた大型ゴミのシールを貼りにごみ捨て場まで戻ったら、

一瞬の隙を突いて捨てた布団が盗まれていたり、

エレベーター内に

「805号室のやつら毎晩毎晩うるさい!!!!!」

という張り紙がされていたり、

マンション内で住人に挨拶しても無視されたり、

風俗の待機部屋と乱交部屋の間では8畳くらいのワンルームで親子三人が暮らしていたり、

すぐ思い出せるだけでも数々のトピックスに恵まれたマンションだった。

 

いろいろと「どうかなあ」と思うところはあっても、

昔住んでいた神社の奥に比べれば比較にならないほど住居スペック的にマシなので私は我慢できていたのだが、

隣の待機部屋の取り締まり的な男性がめちゃくちゃ怖い人に変わり、

夜中に始まるパーティー⤴︎が、

アウトレイジのような「怒号大合戦」みたいになってしまったので、

さすがにびびった私はいい加減そのマンションを出ることに決めた。

 

待機部屋のチェンジされまくりおばさんは、

今でもチェンジされまくっているのか時々思い出す。

 

 

治安が悪いのはマンション内だけではなくて、

当然ご近所にも、

良く表現するとユニークな方達がお住まいだった。

コンビニの前に座り込み、

道行く人に罵声を浴びせ続ける罵声おじさん。

奇声を上げながら自転車をコンビニにぶつけてはまた奇声を上げて喜ぶ中学生。

夜な夜な現れる珍走団

迷彩服を着て、

政治思想の強そうな何かを並べてその辺の道端で売っている迷彩おじさん。

スーパーの半額商品を買う人を指差し「正解!!」と言っていく正解おじさん。

 

 

スラムには志村けんさんよりガチな感じの、

変なおじさんが多く住み着いているらしい。

 

 

私はそんな変なおじさん達の中でも、

「正解おじさん」

のことをよく思い出す。

 

 

正解おじさんの出没するスーパーは、

開店と同時にその日賞味期限のパンが半額になるシステムになっていて、

開店時には半額狙いの開店待ちの人の列ができていた。

そしてその半額列に正解おじさんも並び、

パンゾーンに一目散に辿り着いては、

半額パンを手にする人たち一人一人を指差し、

「正解!!」

「正解!!!!」

と正解者を続出させていた。

当時の私は菓子パンが好きすぎたので、

よくその列に並んで正解パンを購入することもあったのだが、

カロリー的には不正解だったのでめちゃくちゃ肥えた。

 

 

正解は、おじさんの数だけあるのだろうか。

 

 

ある日正解おじさんが、

その日賞味期限じゃない商品を「これも半額にしてよ」

と店員さんに迫っているのを見た時、

私は何だか勝手に正解おじさんに深く失望したような気持ちになって、

正解とは何なのか全くわからなくなった。

スラムの正解を司りし正解おじさんが、

正解を強要する姿なんて見たくなかった。

 

 

 

正解おじさんの正解は、

時に作り出されしものだったなんて。

 

 

絶対的な「正解」など、

スラムにもこの世にも、

どこにもないのかもしれない。

 

 

 それから私は「正解」というものに対しては、

常に懐疑的な姿勢を貫くようにしている。

 

 

 

まあ、それでもやっぱり「半額」というものは、

大正解だと今でも思うけど・・・・・・・ 

 

 

テレクラのサクラのバイトにオットセイがいた

こんにちは、いつきです。

 

学生時代、

大トロを毎日ごはんですよの代わりにできるようなよほどの富裕層の家庭でない限り、

誰もが経験したことのあるであろうアルバイト。

皆さんはどんなバイトを経験されたことがあるでしょうか。

 

私は十数年前の高校生時代、

田舎なのと年齢が若いのとで全然バイト先に選択肢がなく、

毎日毎日家の近所のスーパーのレジ打ちバイトに明け暮れていて、

「高校生ができるバイト、つまらなさの極地・・・」

と単調すぎるレジ打ち作業をしながら常に考えていました。

仕事が退屈すぎるあまり、

レジ打ちをしながら寝たこともありました。

「ひゃくさ・・・ん・・・円・・・・・・スヤァ・・・・・・・(ハッ)です!」

みたいな感じでしたが、

クレームは来ませんでした。

(別の時にアイスを投げただろ!という謎のクレームが来たことは覚えていますがアイスは投げていませんでした)

いま考えても接客仕事中に立ったまま寝るとは、

入眠に関する回路がぶっ壊れていたとしか思えませんね。

 

そしてそんな単調バイトに飽きまくり心から愛想を尽かしていた私は、

「18歳になったらめっちゃヤバ楽しいバイトをやってやるぞ」

と心に誓っていたので、

大学生になってすぐ、

テレクラのサクラのバイトに応募することにしました。

求人誌で見つけた記憶がないので、

多分街中でもらったティッシュとかに書いてあった先に連絡をしたのだと思います。

「テレクラのサクラ・・・??なかなかにヤバそう!!

とテンションが上がったのを覚えています。

 

面接に向かった先はそこそこに綺麗なオフィスビルで、

「こんな普通に会社っぽい場所でテレクラのサクラを・・・?」

と思うとちょっと不思議な気持ちでした。

面接(というか最初から仕事の説明)は阿部サダヲを悪そうにした感じの男性がやってくれて一瞬で終わり、

私は仕事場所へと連れて行かれました。

そこは割と大きいお部屋で、

パソコンで作業をしている人と、

漫画喫茶のように簡単に区切られた場所で電話をしている人、

の二種類の仕事をしている人に分かれていました。

パソコン作業の方は、

出会い系サイトのサクラのメールを打っている方たちで、

タイピングの速度が爆速なギャルがめっちゃいました。

「テレクラのサクラに出会い系サイトのサクラ・・・サクラの総合専門商社・・・」

と思ったことを覚えています。

 

そして漫画喫茶より更に簡易的なパーテーションで区切られているだけの部屋に入り、

早速机と電話しかない部屋で男性客からの電話を待つことに。

 

テレクラは、建前上は、

「男性と女性が電話をかけてきて、

 気が合ったり気に入った人と長く話せる」

というものなんですが、

まあ実際はかけてくる女性はほとんどいないので、

バイトのサクラが登場して男性の相手をし、

男性になるべく電話を長引かせてお金を使ってもらう、

という仕組みです。

そしてバイトのサクラは男性と通話が出来た分だけお金がもらえます。

なので私の仕事内容は、

「かかってきた電話をとにかく長引かせて相手に金を使わせまくる」

というただそれだけだったのですが、

部屋に入ってきた時から気付いていたんですよね。

部屋のあちこちから女性の喘ぎ声が響いているな・・・?

ということに。

 

そう、テレクラに電話をかけてくる人の中には、

そこそこの確率でテレホンセックスを求めている人がおり、

(関係ないですが2018年現在テレホンセックスの文化ってまだあるんでしょうか)

そのお部屋内のあちこちで喘ぎ声を発している女性たちはみな、

その男性客のテレホンセックスのお相手をしていたのです。

 

まじかよ。

まじなのかよ。

こんな、仕切りなんてあってないような、

壁の上はオープンになりまくっている部屋で、

こんなにも室内に響き渡るような大音量で、

喘ぎ声が出せるものなのかよ・・・?????

 

私はそこそこカルチャーショックを受け、

「人に聞こえる環境で、演技でも喘ぐのなんて絶対イヤだ・・・」

と思い、

テレホンセックスの要望を断りきれない時は

大きい方の用を足す時のイメージの鼻息を聞かせみたり、

大きい方の用を足す時に出ちゃう力み声を出してみたりしたのですが、

迫真の演技ではないためか、

すぐに電話を切られてしまうんですよね。

そりゃそうですよね、

向こうはセクシーを期待しているのに、

こちらは一生懸命大きい方を出す時のイメージをしていたわけですからね。

たぶんちょっと低いですよね。

声が。

 

そんなわけで私は喘ぎ声(まあ私は大便を出す時の声だけど・・・)も、

それ以外の会話も全て筒抜けという職場環境に無理を感じ、

「もっと完全に個室感のある職場環境がいいな」

と思い、違うところで働こうとそこは1日で辞めました。

滞在時間も短かったと思うので、

お給料をもらえたのかどうかすら覚えていません。

 

そして次に行ったテレクラのサクラのバイト先は、

かなり古いマンションの何室かを事務所と、

女の子が電話をする部屋に改装してあり、

女の子の仕事部屋は隣の声が聞こえないよう完全に区切られた部屋になっていて、

お部屋には電話のほかにテレビも座椅子もあり、前の職場に比べると

「天国・・・???」

と思いました。

そして勤務に入る前に、

「今日はこの設定でいってね」

と、男性社員からメモを渡され、そのメモには

「普段どんな仕事をしていて今日はこんな格好をしていて、

髪型はポニーテールで」

などのテレクラに電話をかけてきたていの女の子の詳細設定が書いてあり、

「その設定に従って男性客と会話をしてくれや」

という指示が書かれていました。

他のいろいろな設定が変わっても毎回髪型だけはポニーテールだったんですが、

「男はみんなポニーテールが好きだから」

と男性社員さんはその理由を説明していましたが、

仕事中「ポニーテールいいね」と言われたこともありませんでしたし、

人生で「ポニーテールは至高」と言う男性にも会ったことないんですけど、

毎回あの男性社員の性癖を押し付けられていただけだったのでしょうか・・・?

 

そして私は座椅子に座りテレビを見ながら、

かかってきた電話の相手に(設定を守りつつ)ひたすら話を合わせまくる、

という作業を繰り返していたんですが、

ある時ドアの外から動物の鳴き声?のようなものが聞こえてきて、

「なんだ・・・?」

と思った私は電話が鳴らないようにして、ドアの外を確認しに行くと、

それはある女の子の部屋から聞こえていました。

ドアから思い切り漏れ出す大音量で、

オウッ!!オウオウ、オウッッッ!!!!

と声を上げているのが聞こえてきていたのです。

 

それはもう、何かにたとえるまでもなく、

完全にオットセイの鳴き声。

 

完全に一致なyoutubeの動画がありましたのでお聞きください。

後半謎に壮大なBGMの割に中身がなくイラッとするので最初の鳴き声だけ聞いて下さい。

 

 

 

な、何事・・・?

いくらテレクラにはいろいろなお客さんが電話をかけてくるからと言って、

こんな大音量でオットセイのモノマネをさせるお客さん、いる・・・?

ていうか似すぎでは・・・???

プロのオットセイモノマネ職人・・・・??????

などと一瞬色々な考えが頭を過ぎったのですが、

すぐに私は思い当たりました。

「これ多分、喘ぎ声だ・・・!!!!!」

と。

 

その声を聞く限り、

どう考えてもオットセイなんです。

どう考えてもオットセイなんですよ?????

しつこいようですがもう一度ご覧下さい。

 

 

これと一緒なんですよ??

どう考えてもオットセイですよね???

パーフェクトオットセイですよね?????

「あれ?テレクラのサクラ会社に野良オットセイが紛れ込んじゃったかな???」

と思いますよね。

でも多分そんなワケはなくて、

お客さんにオットセイモノマネを強要されているわけでもなくて、

多分、喘ぎ声なんです。

テレクラのサクラバイトという状況的にそうとしか考えられない。

 

私が男性なら即切るけどな・・・

と思いながらその声を聞いていると、

他の部屋からも様子を見に来た女性と目が合い、

無言で「これ、多分喘ぎ声・・・だよね・・・?」と視線だけで会話をし、

お互い気まずそうに微笑み会釈をすると、

部屋に戻り仕事を続けようとしてたんですけど、

まあ止まないんですよね。

オットセイの雄叫びが。

 

すごいな、どんなロングプレイだよ。

向こうもそこそこのお金を払ってこれを長時間聞いてるとかそれでいいのかよ。

これで興奮するのかよ。

もしかしてオットセイ好きという性癖なの!!???!?

と数々の疑問が強めに湧き上がっては溜まっていったんですが、

他の日も何度もその人がオットセイの雄叫びを上げまくっているのを聞いたので、

もしかしたら私が知らないだけで、世の中には

オットセイの雄叫びにめっちゃ興奮する

という性癖の人がそこそこいるのかもしれません。

世の中は広いですからね。

まあ、テレクラの中だけかもしれませんが・・・

 

私は結局仕事が退屈で多分5回も行かずに辞めてしまったのですが、

最後の最後でたまたま部屋から出てきたオットセイの人の姿を見ることが出来たんです。

そしたら、

「あれ?野良オットセイが会社に紛れ込んじゃった????」

というヴィジュアルの、

限りなくオットセイ寄りだけどギリギリ人間

もしくは、

オットセイ界では人間に似てるってよく言われるほう

という感じの中年の女性だったので、

もしかしたらあれは喘ぎ声ではなく、

本当に電話でただオットセイ語で喋っていただけだったのかもしれません。

なんせ、世の中は広いですからね・・・・・・

 

 

 

それでは、あまりにテレクラの裏側を話しすぎたので、

存在を消される前に、

私もなかなかのオットセイ体型なので動物園に身を潜めに行って来ようと思います。

失礼します。