半目日記

早く全目になりたい

【両親無職】生きづらすぎるので催眠療法で過去に行ってきた【神社生活】

はじめましてこんにちは、イツキと申します。

 

 

 

 

 

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を肩に重く背負いすぎて腰が曲がりつつある者です。

 

 

 

 

初対面にも関わらず唐突に重いワードを引っ張り出しまして、申し訳ありません。

 

 

 

ザ・ドキュメンタリーばりの重い話が嫌いなお方はだいぶ飛ばして読んで頂けますと、私が催眠療法で過去に行った話が書いてあるので、ご興味がおありでしたらぜひそちらから、

また、もし重い話もお好きという大変徳の高いお方は、どうぞこのままお付き合い頂けますと幸いです。

 

 

 

 

 

この度、オモコロ杯に応募する記事を書くぞ〜〜!という気合を入れるにあたり、

「自分じゃないと書けない記事・・・・・・

 果たしてそれは一体・・・・・・??????」

と鏡の中の自分と向き合ってみたところ、

鏡の中の自分が

 

「やっぱ生きづらさっしょ〜〜???」

 

と言ってきたので、

 

「やっぱり〜〜??!?!」

 

と返して、自分の中にある

「そこそこの生きづらさ」

と対峙する記事がいいな・・・!!

と思い立ち、催眠療法に行ってみたのがこの記事の概要になります。

 

 

 

「そもそもイツキはどんな程度のことで生きづらいとか言っちゃってんの〜??」

と、「つらさマウンティング勢」によってマウンティングされる前にざっとイツキの生い立ちの概要を説明しますと、

 

「両親一族がカルト信者かつ両親が無職で極貧すぎたため一家で地域の神社の奥に住み、いじめられた上不治の病に二つかかる」

 

という情報が渋滞気味の生い立ちによりイツキの生きづらみはモリモリに形成されました。

 

 

 

「もしかして神社に住んでたとか気のせいだった?よくよく考えれば神社っぽかっただけで割と家だったのかも・・・?」

と思って確認のために改めて行ってみたのですが、

 

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控えめに言ってもやっぱりガチめの神社でした。

 

 

 

 

何かにつけ不幸自慢をカマしてくる人があまり好きではないのですが、上記の生い立ちを持ち出すとそういう相手はだいたい黙るので、

「神社暮らし便利〜〜!」

と思っています。

 

 

 

 

 

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という価値観の両親の元に育ちましたが、二つも難病にかかったので私は現在絶賛無宗教です。

(宗教自体は否定していません)

(存在しない宗教なら叶姉妹に入信しています)

 

 

 

先ほどの生い立ちの紹介だけでも私のじっくりコトコト熟成された生きづらみがおおよそ伝わるのではないかとも思うのですが、

アラサーほどまで生きてみると、「生きづらい」という人はそこそこいても、あのくらいの体験をしている人はどうやらあまりいない希少種らしい、ということがわかってきたので、せっかくなので催眠療法に行くほどまでに煮込まれた私の生きづらみをお伝えするためにも生い立ちをもう少し詳しく・・・

 

 

 

 

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 として、走馬灯形式でご紹介させて頂いてもよろしいでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、思い起こされる・・・

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数々の・・・

つらみなこと・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無職の両親には収入という概念が存在しないので、 

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 食料は全てもらいものでまかなわれていたり・・・ 

 

 

 

 

f:id:itsuqi:20190405203313p:plain当然衣服も全てもらいものだったり・・・

 

 

 

 

f:id:itsuqi:20190405203504p:plain家賃が払えないので一家で地域の神社の奥に住んで、虫と成長したり・・・

 

 

 

 

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家ではなく神社の奥なので当然お風呂がなかったり・・・

 

 

 

 

 

f:id:itsuqi:20190405203645p:plain風呂無し生活が恥ずかしいので隠したいあまり「風呂」という響きに敏感になったり・・・

 

 

 

 

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でも隠しきれておらずクラスメイトにプール授業の日に風呂に入ったか確認されたり・・・

 

 

 

 

 

 

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神社のカラスが巣立つのに失敗したヒナを守るため人を襲って危険なので近付くな、という文書が毎年学校で配布されたり・・・

 

 

 

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でも住んでいるので避けるどころか入って行く必要があったり・・・

 

 

 

 

 

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無職の父がドラクエの初期装備並みの軽装備で近所の川までそのヒナを毎年追いやったり・・・

 

 

 

 

 

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リアル貧乏子沢山、になってみたり・・・

 

 

 

 

 

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大家族には狭すぎて本来居住を許されていないスペースまで母が荷物の侵入をはじめたり・・・

 

 

 

 

 

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 私も調子に乗って荷物を運び込み自室にしたり・・・

 

 

 

 

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しかしどんな真夜中でもガランガランを大音量で鳴らしお参りしていく人がいたり・・・

 

 

 

 

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即慣れたり・・・

 

 

 

 

 

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町内会の知らないおじさんがしょっちゅういきなり自室に入ってきたり・・・

 

 

 

 

 

f:id:itsuqi:20190405205341p:plainそれでもやっぱり狭いので父が勝手に敷地内にプレハブ小屋を建設したり・・・

 

 

 

 

 

 

神社の隣の中学校の女学生に「こっくりさんをしてたら友達が変になっちゃったので神主さんに助けてもらえませんか」と言われて 

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「住んでるだけなんで・・・」と断ったり・・・

 

 

 

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そもそも別の宗教を信仰しているので神社内で別の宗教の御神体を祀ったり・・・ 

 

 

 

 

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色々限界なので働いてくれと両親にお願いし続けても宗教のせいにして働いてくれなかったり・・・

 

 

 

 

 五人目が生まれたあたりでやっと働いてくれたかと思ったら

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週3日のアルバイトだったり・・・

 

 

 

 

 

 

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でもやっと私が高校生になってから父がフルタイムで働いてくれるようになり神社を出れたり・・・・・・

 

 

 

などしながら、イツキは成長しました。

20と言いつつよく数えると21個あることは内密に願います。

 

 

約17年の神社生活には思い出がありすぎて、今でも「実家の夢」を見るときは神社が出て来ます。

人間の記憶って不思議ですね!

 

 

 

 

そんなこんなで「神が全て。全ては神。信じないお前はクソ。」という両親に育てられたためじっくりコトコト私の生きづらさは形成されてゆき、神社暮らしの中難病になって入院するたび親や親戚が鬼の首でも取ったかのように「お前が信仰しないからだ!!!」とドヤ顏でやって来ては、四人部屋の病室なのになかなかの声量でその宗教で言うところの「ホイミの儀式」をして帰っていくので、そのたび私の生きづらさの煮込まれ度合いと濃縮還元度は増してゆきました。

きっとカーテンの向こうの病室の人たちは「いまの何の儀式〜〜??!?!」って思っていただろうなあと思うと申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

 

その後私は自分で学費を稼ぎつつ高校、大学と進学し、就職もしましたが、「病気的に会社員より自営業の方が向いてるな?」となり、資格をとって自営業になりました。

 

自分で言うのもなんですがそこそこガッツはあるし、側から見たら病気がありつつもまあまあなんとかかんとか順風満帆な人生・・・のように見える、のかもしれません。

 

 

 

 

だがしかし・・・・・・

どれだけ努力をし、自分自身で生きる力を身につけ、人から喜ばれ褒められようとも・・・

 

 

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生 き づ ら い

 

 

のです!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

一体どうすればこの生きづらさは消えるのか〜〜?!!!?

 

色々な本を読み漁り、様々なことを試してみましたが、一向にしつこいこの生きづらさは消えてくれる気配がありません。

 

 

 

 

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私は一体・・・

どうしたらいいのか・・・・・・・

もう私はこの生きづらさと共に生涯を添い遂げるしかないのでしょうか・・・??!?!

 

 

 

 

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 そうだ・・・・・・

私の大好きなインターネットに聞いてみよう・・・・・・

 

インターネットには、全てがある・・・・・・!!!!!!

 

 

 

 

 

 早速検索してみよう・・・

 

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  (※私は札幌在住です)

 

 

 

 

 

 

色々な検索結果が出て来た中、私の目に留まったのは、

「前世療法で生きづらさを克服!(要約)

というあやしさ満点の文字でした。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「前世療法・・・????あやしいという以外何もわからないけどあやしさと胡散臭さが最高レベルだし最高レベルに面白そう・・・そういえば友達に『イツキちゃんのツイてなさは前世五人殺してるね』って言われたことがあったな・・・知りたい・・・私が本当は前世何人殺してたのか・・・オモコロ杯がなければきっと行っていないし・・・」

 

 

「行ってみるしかない・・・!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ということですんなりと予約を終え、予約をしたセラピーサロンのあるマンションの前にやってきました。

マンションを特定されないようにマンションがよくわからないところで通りがかりのおじさんに撮影して頂いたのですが、本当にどこなのか全くわからない写真になりました。

 

 

全力で笑顔を作ったつもりだったのですが、

 

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本当の本当に全力で笑顔を作ったつもりだったんですが、あたかも「親の葬儀場で・・・」といった表情ではないでしょうか。

否が応にも太宰治の「人間失格」の冒頭が思い起こされます。

 

生きづらさがこんなにも顔に出てることある・・・?

一刻も早く前世療法で殺戮の記憶を呼び起こして楽にしてもらわなくては・・・!!!!!

 

 

 

 

 

今回お邪魔したのは本当にマンションの一室にあるサロンで、「普段住んでいるマンションの一番玄関に近い部屋をサロンとして使用しています」といった感じで、ネイルが派手目のセラピストのお姉さん(推定四十代半ば)にお部屋に通され、

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それとなくどころか思い切り漂うそれっぽさに静かにテンションが上がります。

 

 

私(以下「私」表記、緑文字)「あの・・・私ブログをやっているんですが・・・サロンなどが特定されないようにお写真など撮影させていただくことは可能ですか・・・?」

セラピストさん(以下「セ」表記、紫文字)「ええ、いいですよ。サロンの名前も出して頂いても大丈夫ですよ」

私「ありがとうございます・・・(基本疑い深い性格だし多分私催眠術とかかからないし、どうなるかわからないからサロンの名前はわからないようにしよう・・・)」

 

 

 

 

 

セ「これにご記入いただいて少々お待ちくださいね」

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セラピストのお姉さんにカウンセリングシート的な紙を渡され、記入しつつ待ちます。

 

前世療法は催眠療法の一種らしく、催眠療法のことを業界用語では「ヒプノセラピー」と言うそうです。

そして催眠療法には前世療法だけでなく退行催眠というのというのがあるそうです。50へぇですね!!!!

 

私はこれまでに色々なことを試して現世ではもう色々な意味で無理という悟りも開きつつあったので、事前の予約メールできっちり「前世療法を受けたいです」と書いておきました。

 

このあと「何に悩んでいるか?」という欄で「総合」に丸をつけたのち、MEMO欄に「全体的に生きづらいのを改善したい」と記入しました。

自分で書いておきつつ全体的に生きづらいって何?日本語として成立してなくない?と思いましたが、その方が何だか切羽詰まってる感があっていいか・・・と思ったのでそのまま提出することにしました。

 

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部屋の中の写真を撮りつつソワソワと待っていたらセラピストさんがピンク色のハート型のコップハーブティーを淹れてくれてきて持ってきてくれました。

私は紅茶やハーブティーなどが苦手で本来飲めないのですが、性格上そんなことは言えないので、黙って頂きました。

くう〜、やっぱり不得意!苦手!!だがしかし施術を前に余計生きづらさが増していい感じです!!!!

 

 

セ「前世療法をご希望ということでしたよね。どんなことで生きづらさを感じていらっしゃるか、詳しく教えていただけますか?」

私「はい、実は両親が新興宗教信者で無職で神社暮らしで(以下略)」

セ「それはお辛かったですね・・・イツキさんの場合は、前世療法ではなく退行催眠がオススメですね」

私「えっ!?私はもうこれまで色々試して現世では無理だと思って前世療法がいいかなと思っていたのですが・・・(前世何人殺してたのかも知りたいし・・・)」

セ「前世療法とは『過去世』の自分を知ることで過去の自分から今の自分へのメッセージを知ったり、過去から現在の繋がりを知って現在の生きづらさの原因を探ったりするのですが、イツキさんの場合は前世に遡るより、今世でご自身が辛かった頃に戻って追体験し、それを癒してあげることが大切なのかなと思います」

私「(過去世とか今世とか聞きなれないワードが飛び交っているけど理にかなっているような気もするな・・・でもオモコロ杯的には前世のほうがパワーワード感があるから前世に行ってみたかったけど・・・癒されたい気持ちも強い・・・まあいいか、いずれにせよ多分私催眠術とかかからないしな・・・)・・・わかりました、じゃあ、そちらでお願いします

 

心なしか浮かんで見えたセラピストさんの哀れみにも慈愛にも似た表情に負け、本来は希望していなかった退行催眠を受けることに。

 

 

セ「ではこちらの椅子にかけて背中を倒してくださいね」

 

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リクライニングチェアにゆったり腰掛け、スヌーピーのひざ掛けをかけてもらいました。なぜか写真の私の顔の周りにだけモヤがかかったのですが、何かスピリチュアル的な意味があるのでしょうか・・・?

 

 

セ「暑かったり寒かったりしたら遠慮なくおっしゃってくださいね」

 

実はこの時点で完全に寒かった(スヌーピーでは私の強い冷え性には勝てませんでした)のですが、性格上そんなことは言えないので「大丈夫です(耐えられます)」と即答しました。

 

 

セ「ではゆっくりと目を閉じて、ゆったりとした呼吸をしていきます・・・吸った息を吐くと、心の中の不安や辛さが、呼吸として吐き出されていきます。全て呼吸として吐き出します

 

初めての方は「何を言っているんだ?」と思われるかもしれませんが、ヨガの瞑想でもこれに似たことをやるので、ヨガ経験者の私は「ああ、これは瞑想の時間なんだな」とスムーズに瞑想に入ることができました。

 

ある程度の瞑想が終わると、

 

セ「ではイツキさんの心の階段を降りていきます。10数えると、イツキさんは広い部屋にたどり着きます。では、10数えます」

 

 

い、いきなり広い部屋に到着するの??!と静かに動揺する私。

 

でもすごく鮮明に覚えているのですが、この時私は一番深く催眠状態だったと思います。

だって、本当に部屋、くっきりはっきり見えたんです・・・!!!!!

 

 

セ「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10」

 

 

私「!!!!!!!!(階段の下に・・・部屋が!!!見える!!!!!!?!?!!)」

 

セ「今あなたは、階段の下にあるとても広い部屋にいて、その部屋の奥の壁には時計にも温度計にも似たものがかかっています。見えますか?」

 

私「あ、あります・・・・・・見えます

 

 

 

この時の感覚をどう表現するのが正しいか難しいのですが、覚醒と睡眠の狭間というか、寝ぼけている時の感じというか、寝かかっている時に話しかけられたことが見ている夢に影響しちゃう時の感じ、が一番近かったと思います。

多分個人差がめちゃくちゃあるものではないかと思います。実際私も施術中に催眠状態の深さの波を感じました。

 

 

この時の私には確かに階段の下に広がる何もないグレー一色の部屋と、その部屋の壁に掛けられたデジタル表記の体重計にも温度計にも時計にも見えるモノが見えていて、そこには数字で「23」と書いてありました。

あまりのはっきり見えるっぷりにすごく驚いたことが鮮やかに思い起こされます。

 

 

セ「そこには数字が書いてありますね。なんの数字が書いてありますか?」

私「(数字が書いてあることまでわかるのか・・・すごくない・・・?)23、と書いてあります」

セ「いいですね。30が催眠に全く入っていない状態で、0が深く催眠に入ったトランス状態になります。ゆっくりとその針を、12から13くらいまで動かしていきます」

私「(針?!え?!!これ、アナログ表記だったの??!?!)」

 

 

ハッキリとまぶたの裏に見えていたものが、やんわりと「違うもの見てるで」と言われ動揺する私。

もう一度、階段を降りるイメージから再スタートを試みてみます。

そして再び広い部屋に到着し、壁にかかっている、今度は謎の、アナログ表記の機械・・・・・・

 

セ「どうでしょう?12から13くらいまで倒せましたか?」

私「いえ、まだです・・・(だってさっきまでデジタル表記のやつが見えてたから・・・)」

セ「ゆっくりで大丈夫です。ゆっくりと針を倒していきましょう」

 

 

さっきまでハッキリと見えていたものが、今度は見えない。

部屋は見えるし到着できるのに、その壁にかかっているものが何なのかよく見えない。

見えるようで、見えない。

見えるようで見えないものに、なんとなく12から13、という数字を意識して集中させる・・・・・・

 

 

セ「どうでしょう?数字は12から13に近付けましたか?」

私「いえ・・・でもさっきよりは近付けました(ような気がします)」

セ「わかりました、それで大丈夫です。では、5つ数えると、イツキさんがこれまでで一番幸せだった時間に戻ります。潜在意識が自動的に一番幸せだった時間に連れて行ってくれるので身を委ねて大丈夫です。では、5数えます。」

私「(幸せだった時間・・・???そんなもの、私に存在しただろうか・・・・????)」

セ「1、2、3、4、5」

私「・・・・・・」

セ「あなたは今、どこで何をしていますか?」

私「・・・・・・何も、見えません」

 

 

全く、何も見えませんでした。

驚くほど何も脳裏にもまぶたの裏にも浮かばず、何も思考を過ぎるものがないのです。やけに日当たりのよい部屋のカーテンを通して射す日差しだけが、まぶたを通して微かに見えました。

やはり、催眠は私には効かないのでしょうか・・・????

 

 

セ「本当に何も見えませんか?幸せだった時間がありませんでしたか?」

 

 

こう言われると、まるで幸せだった時間がない自分が悪いような気がしてくるので不思議です。

ああ、申し訳ない、セラピストさんに申し訳がないから何かを感じなくては・・・などと思ったその時、

 

 

私「あ、猫が・・・・・・」

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飼っている猫が、ベッドに手をかけて、じっと私の顔を覗き込んで私が起きるのを今か今かと待っていたことがあったのが瞬時に脳裏に浮かびました。

猫は私が寝ているのを起こすでもなく、ただ起きるのを待っていて、私が目を開き起きたのを確認するや否や大音量のゴロゴロ&スリスリ攻撃を繰り出してきたことがあったのが、その一瞬でパパッと脳を過ぎりました。

 

それを説明すると、

 

セ「そうなんですね。猫ちゃんにとって、イツキさんは特別で、とても愛するかけがえのない存在です。また、イツキさんにとって猫ちゃんも、とても特別で、かけがえのない、愛する存在です。そしてイツキさんは、きちんと愛される資格のある、愛されるべきかけがえのない人間です」

 

 

穏やかな口調でセラピストさんが語りかけてくれましたが、私の中のコージー冨田が即座に否定を繰り出してきたので感情は「無」のままでした。

 

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セ「では次に、イツキさんが一番辛かった頃に戻ります。イツキさんは金色のバリアに守られているので、辛い時に戻っても今のイツキさんが辛くなったり影響はしません。バリアが守ってくれるので大丈夫です。金色のバリアが辛い気持ちからイツキさんを守ってくれます。では、イツキさんが一番辛かった時に戻ります。イツキさんの潜在意識が自動的に一番辛かった時を選んで連れて行ってくれるので身を委ねて大丈夫です。5数えると、イツキさんは一番辛かった頃に戻ります。では5数えます。」

私「(一番辛かった時・・・?だいたい辛かった記憶しかないような気がするけどいつに戻るんだろう・・・)」

セ「1、2、3、4、5」

 

 

 

今度はさっきの全く何も浮かばない状態とは違い、様々なことがシャッフルのように脳裏を駆け巡りました。

これが潜在意識が選んでいる、という状態なのでしょうか・・・???

 

 

 

セ「イツキさんは今、どこで何をしていますか?」

私「お母さんが・・・お兄ちゃんに勉強を教えてる・・・」

 

 

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神社に住んでいて、まだ私が小学校に上がる前、母が兄に勉強を教えているシーンが私の中には浮かんでいました。浮かんでいた、というか、私がそこにいる感覚です。

兄には生まれつきの知的障害があり、それを受け入れられなかった母は小学校に入る頃に他の子と同じだけの勉強が兄にできるようになって欲しくてたくさん勉強をさせようとしていたのですが、兄には母が思うようには理解ができず、母はヒステリーを起こして怒鳴ったり泣いたり物を投げたりしていて、兄もどれだけ言われても自分ができないことでヒステリーを起こして暴れたりしている、というカオスオブカオスの状況の横に私と弟がちんまりといるのです。

 

 

それをセラピストさんに説明すると、

セ「それは辛いですね。その頃のあなたは何歳くらいですか?」

私「4歳くらい・・・」

セ「4歳のイツキちゃんですね。4歳のイツキちゃんは、どんな気持ちですか?」

私「お母さん、怒らないで

 

 

言いながら、涙が流れ出てびっくりしました。

「現在の私」の感覚はハッキリとあるのに、4歳の私の感覚も同時にあって、その時は4歳の私の感覚が優位になっている感じがしました。

 

 

セ「お母さんに怒らないで、と言ってみましょう」

私「うるさい、って怒られちゃうから言えないの・・・」

 

4歳が優位になっているせいかいつの間にか敬語では喋れなくなり、喋れば喋るだけ涙がダダ漏れました。

私の涙腺はもはやマーライオン状態に。

 

 

セ「怒られてしまうから、思っていることも言えず、いい子にしていなきゃいけなかったのですね。本当はイツキちゃんはお母さんに何と言いたかったですか?」

私「怒らないで・・・怒らないで、もっと私と弟もみて」

 

この辺を言ったあたりでなんだかもうダメでした。

泣きすぎて記憶が飛んでしまいました。4歳のイツキちゃんが不甲斐なく申し訳ありません。

 

そして今度は現在に戻って「今の私」としてその時の母に言いたいことを言いましょう、ということに。

 

 

セ「その時のお母さんに今のイツキさんが声を掛けるとしたら、何と声を掛けますか?」

私「お母さんはもう充分頑張ってるよ、お兄ちゃんが出来ないのは仕方がないんだよ、そんなに怒らないで、と言います」

セ「お母さんにもう充分頑張っているよと言ってあげるんですね。そしたらお母さんはなんて言うと思いますか?」

私「お前なんかに何がわかる、って言うと思います」

セ「そうなんですね。わかってもらえなくて辛いですね。では、一旦今に戻って来ましょう。そして、イツキさんの心の中を見て見ましょう。イツキさんの心には小さなドアがついています。そのドアを開けて、イツキさんの心の中を見てみましょう。そこはどんな風になっていますか?」

 

 

心臓にドアがついていて、そこを開いて中を覗き見ることをイメージしてみましたが、そこの中は暗くて何も見えません。

何せ心臓の中って体内だから・・・・・・

 

 

セ「そこは何色ですか?明るい感じがしますか?暗い感じがしますか?」

私「暗くて・・・何も見えません・・・」

セ「そこが暗いと、いつもすごく辛いですね。すぐ寂しくなってしまったり、辛くなってしまったりします。そこから暗いものを全て吸い出して、全部外に出してしまいましょう」

私「(暗いものを・・・吸い出す・・・)」

 

 

私は心臓の中にある暗闇を吸い出す作業をしてみようと試みました。

でもやっぱり暗い・・・だって心臓だからな・・・と思ったところで、「あ、心臓ではなく心だった」と思い直して「心のドア」、をイメージするようにしてみました。

 

それでもやっぱり私の心のドアを開いてみたところでそこには暗黒しか待っていなかったのですが、頑張ってその暗黒を吸い出してドアの外に出すイメージを続けます。

 

 

セ「どうでしょうか?心の中は綺麗になってきましたか?」

私「少しずつしかできません・・・」

セ「少しずつで大丈夫です。少しずつ、暗いものを外に出していきましょう」

 

 

頑張って暗黒を心の外に吸い出すイメージを続けているうちに、どんどん心の中が見えるようになってきました。

ですが、そこに見えたのは正確には「心の中」、ではなく、「私の体の内側」で、私の体の内側、皮膚の裏側は全て腐ってドロドロになっていて、私はそれは「皮膚にこびりついているものなので吸い出すことが出来ない」とセラピストさんに伝えました。(この時も泣いてました)

 

セ「そうなのですね、わかりました。では別のところに移動します。イツキさんは、穏やかで静かな森の中にいます。柔らかなバラの花でできたベッドにイツキさんは横たわっています。バラのベッドはとても寝心地がよく癒されます。ベッドの側には、イツキさんが小さな頃からずっとイツキさんを守ってきてくれた妖精がいます。その妖精のおかげで、イツキさんはこれまで頑張って生きてくることが出来ました」

 

 

 

妖精!??!?!

 

 

 

ちょっとこれまで頑張ってイメージできていたものとはいきなりかなりかけ離れた存在を出されて一気にイメージが困難になりました。

そんな妖精がいたのに私はこれまでこんなに辛かったの?妖精仕事できなすぎじゃない?それとも妖精のおかげで私はギリギリ生きてこられたの・・・?

 

 

セ「その妖精は、これまでも、これからもイツキさんを守ってくれます。妖精が、透明な瓶に入った液体をイツキさんに渡してくれます。その液体を飲むと、イツキさんの体の内側のドロドロに腐ってしまった部分も、少しずつ少しずつ治っていきます。妖精から液体を受け取り、その液体を飲んでみましょう」

 

 

妖精が、液体をくれる・・・・・・?????

 

 

イメージが困難すぎたので、私は自分の最推しを妖精として召喚することにしました。

 

私の最推し・・・・・・・・・

 

松田龍平

オダギリジョー

綾野剛

高橋一生

星野源・・・???

いや・・・

この場合は・・・・・・

 

 

 

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山 田 孝 之 !!!!

 

 

 

ヒゲ面の山田孝之が、妖精みたいな格好をして、謎の液体をくれる。

想像できる!想像できるぞ!!

これなら・・・!

これならいける・・・!!!!!!

 

 

 

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私は妖精こと山田孝之から透明の液体を受け取りグビグビと飲み干しました。

ありがとう孝之、味はしないけどなんだかすごく浄化される気がするよ・・・・・・

 

 

セ「どうでしょうか?体の内側は少しずつ少しずつ、治っていきますか?」

 

まさか私が山田孝之から謎液体を受け取っているとは知らないセラピストさんが続けます。

 

私「はい、(山田孝之のおかげで)少しずつ、治ってきました・・・」

 

山田孝之がくれた液体が細胞全てに染み渡り、少しずつ私の腐った細胞を新しい細胞に変えていってくれるイメージが浮かびました。催眠もすごいけど、なにせ山田孝之がすごい。

 

 

そして山田孝之がすごいと思ったあたりで、私は催眠から睡眠へのスイッチが入ってしまったのか、気づけば完全に意識を失っていて、セラピストさんの「では5数えるとイツキさんは目を覚まします」という声で意識を取り戻しました。

もしかしたらこの気絶している間にも無意識の私とセラピストさんの間ではもしかしたら何かしらのやりとりがあったのかもしれませんが、気絶していたので全く思い出せません。

 

セ「では5数えます。1、2、3、4、5。指を握り、足に力を入れ、体を強く意識します。目を少しずつ開けてください」

 

なんだかすごく久しぶりに「体」を意識したような気がして、私の本体は意識だったのか肉体だったのか、よくわからない感覚になりました。

 

セ「ちょっと体がだるかったり頭がぼーっとしたりするかもしれませんが、どうでしょうか?」

 

言われてみるとどちらも当てはまる気がする・・・。なんだか昼寝をしていたのに途中で起こされたような、もっと寝ていたかったのに起きなきゃいけなかった時のような、気だるさと頭の働かなさがある。まあ、実際ちょっと寝ていたのですが・・・

 

 

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私「そうですね、ちょっとだるいですし、ぼーっともしますね。・・・何か不思議ですね、私、疑り深い性格なので、催眠って、全くかからないのではないかと思っていました」

セ「不思議ですよね。イツキさんのような方ほど催眠状態に入りやすかったり、スピリチュアル的なものを凄く信じていて、催眠療法に夢のような大きな期待を抱いて来られる方ほど催眠状態にはなかなか入らなかったりするんです」

私「なるほど・・・私みたいな人にはよくあるのですね・・・先生は、なぜこういったお仕事をされようと思われたんですか?」

セ「私は母と祖父が占い師だったんですよ。私は絶対占い師なんてならないと思っていたんですが、人を救うことに興味があって心理学とかを勉強していて、気付いたらこの道に入っていました。」

私「お母さまとおじいさまが・・・!」

セ「催眠療法とかもあやしいなと思っていたんですが、アメリカの歯科医師になるには催眠療法が必須科目のところもあるくらい治療としては有効と認められているものなんですよ」

私「歯医者さんが催眠を?!」

セ「麻酔のかかりが悪い患者さんに催眠で麻酔をかけたり、麻酔の効きを強めたりするのに使うんです」

私「すごいですね・・・・・・」

 

 

そういえば、アメリカでは精神医療分野での医療費(投薬など)を減らすために、ヨガを取り入れているところがあると聞いたことがあるし、「見えない医療」の分野ではアメリカでは日本よりだいぶ先を行っているのかもしれません。

 

 

セ「イツキさんのような方は、何度か来られることをオススメしています。よく患者さんには箱ティッシュのようなものだと説明するんですが、一番奥底のティッシュを取るには一番上のティッシュから取っていかなきゃいけなくて、一気にどれだけ取れるかは、その方とその時によってまちまちなんです。何度か退行催眠を繰り返していくと、一気にガバッと取れる時があるんですよ。具体的に言うと、本当は退行催眠で過去に戻って、喧嘩とかが出来ると一番いいんです」

私「喧嘩ですか?!」

セ「はい。今日はお母さんに言いたいことが言えなかったり、言えても一方的だったりして喧嘩にはなっていませんでした。もっと感情をぶつけて喧嘩ができたりすると、癒しが早いです」

私「癒し・・・・・・(癒し・・・・・・)」

 

 

 

だいたいの人の一度目はこんなものらしく、私にはまだまだ癒しが必要、とのことでセラピストさんとのセッションは終了しました。(施術、ではなく業界用語ではセッション、と言うらしいです)

その後はお会計をして(90分で15,000円とのことでした)、座らせて頂いたリクライニングチェアに猫の爪研ぎ跡があったのを目敏く発見していたので軽く飼い猫トークをし、「ちょっとスッキリしました、またお邪魔します、ありがとうございました」と言ってサロンを後にしました。

不思議なことに、ちょっとだけ心の中がスッキリしたのは本当です。

 

 

 

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催眠療法とは関係ありませんが、サロンへ行く途中、解脱会なる会の建物を発見し、「いろいろな意味でタイムリーだな・・・」と思いました。

 

 

 

 

何か催眠療法の前と後で劇的ビフォアーアフター並みに私の変化がわかる方法はないだろうか・・・?と思い、また私の下手くそな全力の笑顔を通行人の方に撮影してもらうことにしました。

今度こそ、先ほどよりはいい笑顔で写れるのではないだろうか?

泣きすぎて化粧が崩れているとかはもはやどうでもいい。

俺は、変化が欲しい。

 

 

 

どこで撮ってもらうのがよいか考えた結果、地元札幌を心から愛しているので、札幌らしいスポットの前で撮ってもらおう・・・と思い、大通公園テレビ塔前までやってきました。

 

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「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

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 「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

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「・・・・・・??????」

 

 

なぜだかはよくわかりませんが、顔が、やや面長になりました。

 

が、先ほどよりは確実に笑顔で写れているのではないでしょうか・・・?

 

※しつこいですが、どちらも全力の笑顔のつもりです

 

 

 

本当にたまたま撮ってもらったタイミングだったんですが、そんな私の後ろでは、テレビ塔の時計の時間が、

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4:25・・・・・・

 

「死にGO」

を表していました。

 

 

 

 

 

催眠療法体験記・まとめ〜

 

催眠療法中は、「言われたものがハッキリと見える時」と「イマジネーションを駆使しないと見えない時」がある

・でもハッキリ見える時のハッキリ見える度はすごい

・ハッキリ見えてるモノでもセラピストさんの意図してるモノとは違うこともある

・退行療法中の感覚としては、過去に遡った当時の自分の感覚も現在の自分も両方の感覚があるが、当時の感覚が優位になるっぽい

・多分個人差がめちゃくちゃ大きいし、セラピストさんとの相性も重要そう

・セラピストさんの役割は「意識の誘導係」みたいなイメージで、魔法使いみたいな感じではない

催眠療法自体はアメリカでは医療の分野で使われているらしいので、ただのスピリチュアルなものとは言えなさそう

・どこも金額は高めですが「1セッション八万円」みたいなとんでもない金額のところはあやしさがすごすぎるので、まずは気になったら手の届く金額のところに行ってみるのがいいのでは

・イマジネーションにおける山田孝之の有用性はすごい

 

 

 

 

以上です!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

はあ、今日も絶賛生きづらい・・・

生きづらいけど・・・・・・

 

 

 

 

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こんなにも孤独な私のそばに、

生涯本当にいてくれるなら・・・・・・

それも悪くないのかもしれませんね・・・・・・

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

・˚✧₊⁎.おわり ˚⁎⁺˳✧༚