クローン人間とかではない方のクローン。
こんにちは、いつきです。
前回からの続き、「おしりが痛くなりすぎて難病が発覚した話」その2です。
〜前回のあらすじ〜
中学二年生のオタク女子いつきは、
お尻が痛くなりすぎて人生で初めて肛門科に来たのにも関わらず、
その場でいきなり手術することを告げられるが・・・
そんなわけで、いつきは先生にあっさりと手術を告げられ、
手術室?的なところに連れて行かれたのですが、
ここがまた、「本当にここで手術するの?」ってくらいに、
至って普通の部屋なのです。
さっきまでいた診察室と、ほぼ何も変わらない。
いつきはじんわりとした不安を覚えました。
そしてそこで下半身の衣類を全て脱いだ状態でベッド上でうつ伏せにさせられ、
「さあいよいよ手術!」
という段階になり、
初めて看護師さんたちによって行われた処置は、
「おしりほっぺの左右両方を、ガムテープで止める。」
というものでした。
ガ?!
ガムテープ?!!?!
純粋な困惑がいつきを襲いました。
だって、イメージしていた手術となんか違う。
テレビや映画で、患部をガムテープで固定されて手術してるシーンなんて、見たことない。
「なんなんですかこれは!?!」
心の中で叫ぶいつき。
「ビリビリッ」
と響き渡る、ガムテープを破る音。
おしりほっぺを両方から引っ張られ、
おしりをオープン状態にさせられ、
ベッドの両端にガムテープで固定される、わたしのおしり。
おしりの扱い、雑すぎるだろう・・・
ということがすごく悲しかったのを覚えています。
そしてガムテープでおしりを固定され、
「ちょっと待っててくださいね〜」
と言われて看護師さんに放置された、このときに、
わたしの羞恥心は多分、
九割方死滅したのだとおもいます。
いろいろと丸出し、ですからね。
初めての手術が痛かった辛かったとかより、
この「ガムテープ事件」がものすごく頭に残りすぎていて、
肝心の手術内容はあまり覚えていないのですが、
全身麻酔とかではないので、
はっきりと意識がありますし、
痛くはなくても感覚はあります。
歯医者さんの麻酔と治療的な感じが近いです。
なんかおしりをたくさんグイグイ押されているうちに、手術は終了した気がします。
そして痔瘻の手術は終わり、
わたしは腫れて膿が溜まっていた部分を切開し、
そこから膿が出続けるようにおしりに管を入れられました。
大事なことなので二回言いますね。
いつきは、
おしりに管を、入れられました。
ちょっと何を言ってるかよくわからない、
と思われるかと思うのですが、
傷口から膿が出続けるように管を装着(しかもおしりに)、
って、痛くないわけがないですよね。
「手術後もずっとめっちゃ痛い手術をした」
ということだけ理解していただけたら充分かと思います。
そして手術ののち、先生は割と普通のテンションで、
と言いました。
クローン・・・病・・・????
あとから看護師さんにクローン病の簡単な説明と、
「食事を守ることが絶対に大事なのでこういうものは食べないでください」
と、食べてはいけないものが書かれた紙をもらったのですが、
「これを除いたらわたしは何を食べて生きていけばいいの??霞????」
というくらいに、見事に食べてはいけないものだらけ、でした。
病院からの帰り道、わたしはおしりの痛みと戦いつつ、
病気かもしれないと言われた不安とも戦っていました。
向こうは痛みと不安で、2。対してこちらはいつき、1。
2対1。
勝てる気がしない。
いつきは日を改めて、
クローン病かどうかの検査をしに行くことになりました。
初めての大腸検査編は、また次回に。