半目日記

早く全目になりたい

みちえという女。

こんにちは。いつきです。

 

いつきの母の話です。

 

わたしの母は、 

「高校の時の地理のテストで『フランス』と書けば満点だったところを、

 『ラランス』と書いてしまったせいで満点を逃した」

という話を何度目であっても初めてみたいに話す人です。

ラランスって、なんなんでしょうかね。

洋梨っぽいですね。

 

 

母の話と言っても、

皆さんそれぞれの家庭で「お母さん」というものについて、

ちょっとしたおもしろエピソードというのはあるものだとおもうので、

うちのみちえのエピソードなんて大したことはないかもしれないですが、

うちのみちえの話も、よろしければ読んでいってください。

 

 

みちえは上記「ラランス」の件からお分かりいただけるとおり、

ちょっとアレなかんじの、

よく言うと天然物なひとです。

 

 

直近の母のエピソードは、

年越しで実家に帰る際迎えに来てもらい、

「お酒を買ってきてって言われてるの!」

と母が言うので帰り道でセブンイレブンに立ち寄り、

お酒を選んでかごに入れ、

「わたし払うからいいよ」

とレジで言うと、

「じゃあお母さんナナコのポイントあるから!その残り払って!」

と言って、

母は店員さんがまだレジを打っている最中から、

お会計中ずっとnanacoカードをレジに押し当て続けていました。

タイミングが早すぎてnanacoカード側もびっくりしていたとおもいます。

店員さんも「え?今?」って顔してた。

みちえは今までずっとnanacoカードを使うときは会計中ずっとカードを押し当て続けてきたのでしょうか。

 

 

そんな感じでみちえには、

「なぜ・・・??」

ということがとてもとても、たくさんあります。

 

 

四年ほどまえ、

みちえは突如としてインターネットを覚え、

コンピューターおばあちゃんさながら、

趣味がインターネット、となりました。

ネットをはじめてすぐの頃、

みちえは「わたし、わかっちゃった」みたいな顔で、

「ねえ・・・『yahoo!JAPAN』があるってことは、『yahoo!世界』もあるってこと?」

とドヤ顔でわたしに言ってきました。

 

・・・yahoo!世界。

 

どんな世界だよ!

とおもわずスタンダード突っ込みを入れたくなりますが、

みちえロジック的には、

「JAPANがあるんだから世界的なやつもあるってわたし気付いちゃった!!」

ということだったのでしょうが、

「世界」は国の名前じゃないし、

「世界」って英語じゃなくて日本語だし。

そんなドヤ顔されても突っ込みどころが多すぎて困るわ、と思いました。

『yahoo!世界』は、ないよ」

と答えた気がするのですが、

あったらみてみたいですね、

yahoo!世界

 

 

そんなみちえが主にネットを使用して何をしていたかというと、

妹のバスケ情報収集、自分の好きな着物のリサイクル品の買い物、そして、

ポイント収集サイトでのポイント集め

でした。

9割がポイント集めだったと思います。

だったというか、母はいまも熱心にポイントを集め続けています。

わたしには母の集めているポイントの仕組みはよくわかりませんが、

そのポイントで弟のお小遣い(Tポイント)は賄われているんだとおもいます。

どうやら毎日たくさん送られてくるメールに書かれたサイトに飛んで、

質問に答えたり、

自分の買い物したものを打ち込んだりしていたようなのですが、

母がパソコンに向かって質問に答えていたとき、

「ねえ、織田信長ってどこで死んだんだっけ?」

と家族に聞いて来て、妹に

一体どういうポイントなの?

と逆に聞かれていたのを思い出します。

 

母はポイント収集に熱心になりすぎて、

妹だったか弟だったかに、

妖怪ポイントババア

というひどいあだ名をつけられるほど毎日のポイント収集に余念がなかったのですが、

その妖怪ぶりを遺憾なく発揮していたのは、

みちえの父(わたしにとって祖父)が亡くなったときです。

長く入院していて、ボケもひどく、

いつどうなるかわからない状態がしばらく続いていた祖父。

亡くなったときは家族で母の故郷まで行って葬儀に参列して、

近くの母の弟宅まで戻ってきた、晩のこと。

疲れた様子の母は、力なく、叔父(母の弟)に言いました。

「ちょっと、パソコン借りていい?」

と。

一体こんな夜にパソコンで何をするのかしらと喪服のままで母の様子を眺めていると・・・

 

そう。

そうです。

 

母は、

借りたパソコンでポイント収集をスタートしたのです。

「ええええ〜〜〜!?!!」

と、わたしほか兄弟は絶叫しました。

あろうことか、

自分の父の葬儀の夜に、ですよ。

こんな晩にポイントためる人いる!??!

と妹に真顔で言われていた母。

マジで妖怪

とも言われていました。

 

本当にあった怖い話です。

 

 

 

そして、別になにもわかっていないくせに、

すぐドヤ顔でわかったふりをしたがるみちえは、

しょっちゅうわかりたがります。

わたしはその場にいなかったのですが、

弟(キャッサバの方)と妹、そして母で

借りぐらしのアリエッティ」を見ていた時のこと。

アリエッティは小人で、そこを大前提として話が進んでいくことは、

予告を見ても、

ストーリーのいちばん最初を見ても、

誰が見ても分かる筈なのですが、

物語ももう中盤、というところになって、

みちえは「お母さんわかっちゃった感」で、言ったそうです。

 

もしかしてこの子・・・・・・小さいんじゃない?

と。

 

 

ええええ〜〜!?!!??

と弟と妹はびっくりしまくり、

もうその後は妹曰く、

「それで全部ぶっ飛んでもうアリエッティどころじゃなくなった」

だそうです。

「まじでありえないッティ

とも言っていました。

皆さんもよろしければ使ってみてください、

まじでありえないッティ。

すごく語呂が悪い〜!

となることうけあいです。

 

 

さていかがでしたでしょうか、

最強母列伝「みちえ。」

文字でみてみるとけっこうやばい感じがしますが、

実際に会ってみてもけっこうやばいです。

ただ、やばさを補ってあまりあるほどかわいいです。

時々イラっとすることもありますがかわいいです。

正直わたしはみちえのかわいらしさがほしいですし、

いまだに父に「お母さんはかわいいなあ」と言われているのがすごくうらやましいです。

 

 

ふたりともかわいすぎるので、

いつか妹と母が二人だけで会話しているところを、

ネット配信したいとおもいました。