スーパードライ彼氏が一ヶ月半会いに来なかった話
全国のドライ彼氏に悩む女子のみなさんこんにちは、
いつきです。
病気の話ばかり続くのもアレなので、
合間に箸休め的な感じでドライ彼氏の話題も挟んでみることにしました。
タイトルの通りなんですけど、
先日、
めっちゃ近くに住んでいるドライ彼氏が、
仕事が多忙を極めて一ヶ月半会いに来ないという事態がありました。
しつこいようですが、全くもって遠距離恋愛とかではありません。
同じ市内だし、てか同じ区内だし、
車で割とすぐの距離に住んでいる、むしろ近距離恋愛中のドライ彼氏が、
一ヶ月半会いに来なかったのです。
「一ヶ月半・・・」
これが長いか短いかというのは、
それぞれ人によるところだとは思いますし、
第三者の厳しい目でしっかり見ていただいて、判断していただきたい(by舛添)
と思うのですが、
わたし個人としては完全に「長すぎるだろ」と思っていました。
待ちくたびれて首が長くなりすぎて首長族に入れるかもってくらいには、
首を長くして待っていました。
多分、実際ちょっと伸びてたと思う。
0.5mmくらいとかは伸びたと思う。
補足しますと、
デートのできない期間が一ヶ月半とかじゃなくて、
ちょっとお茶しようとか、
少し顔見に行くわ、
とかも全く無い期間が一ヶ月半ですからね。
そして、基本的に音信不通でしたからね。
わたしは以前開いた悟りを再び開き、穏便に暮らすべく、
仕事をより頑張ってみたり、
おそ松さんに一層情熱を注いでみたり、
一人で旅に出てみたりしていましたが、
「え?なんでなの?????」
っという思いが時々不意に爆発するのです。
「忙しくたって連絡くらいできるでしょ??
少しは時間作って会うことはできるでしょ!!??!!?!」
と至って普通の疑問が強めに湧き上がって爆発するわけです。
そして感情が爆発してしまうと、
わたしは子供すぎてそのまま爆発を彼氏にぶつけてしまうのですが、
(そしてそのたびなだめすかしてくれて収まりはするのですが)(ありがとう・・・)
(でも絶対会いには来ない)
どうして爆発するまで放置するのかマジで謎です。
とりあえず、ときメモをやったほうがいいと思う。
(ときメモは女の子を放置すると爆弾がつき、
そのまま放置し続けるとその子の爆弾が爆発して好感度が一気に下がった上、
周りの子達にも悪い噂を流されその子達からの好感度も超下がるという、嫌なリアルさがあります)
でもさすがにこんな状態では、彼の仕事を応援していることは大前提としても、
なかなか好かれているなとは思いづらいじゃないですか。
なかなか、「彼氏との関係性は良好だぜ!」とは思いづらいじゃないですか。
そんなに会う気がないなら別れてもいいんじゃないかな?って、思うじゃないですか。(安易)
ではなぜ、
わたしが一ヶ月半ドライ彼氏が会いに来なくても、
付き合いを継続できているのか。
それは、
彼氏がきなこをくれたからです。
それは、
彼氏が、
きなこをくれたからです!!!!!
(大事なことなので大声で二回言いました)
そうです、あのスーパードライ彼氏が、きなこをくれたんです。
わたしはシェアオフィスで仕事をしており、
彼も仕事でオフィスに来ることがちょいちょいあるのですが、
唐突に
「今日職場にいる?」
とメッセージがきたので、「いるよ」と返信したら、
数分後に彼氏はなんかボロっと、ヨロっとした状態で現れました。
「そういえば毎日3時間くらいしか寝てないとか言ってたな・・・」
と思っていると、
「はい、これあげる。」
と言って彼がカバンの中から何やら取り出して渡そうとしてくれたのですが、
ぼろっと色んなものが一緒に出過ぎてどれが渡したいものなのかわからずにいたら、
その正体はきなこで、
「なぜ、きなこ・・・???」
と思った時には彼氏はもうはるか遠くにいました。
そして私の手元に残された、やけに高級そうな、きなこ。
それからしばらく、なぜきなこだったのか、
ぼやっと考えていたのですが、
ふと思い当たることがありました。
そういえば・・・
もうずいぶん前に、
一緒にブランチ(一回言ってみたかった)を食べながらぼけっとテレビを見ていたときに、
「サラサラの溶けるきなこが大人気!でも大人気すぎて買えないよ〜!!」
というのをやっていて、
「いいなあ、おいしそうだな〜〜」
とわたしが言ったのを、
きっと覚えてくれていたんでしょうね。
外回り中に買ってくれたらしいのですが、
忙しくて全然寝れていなくてヨロヨロ歩いているときに、
「あれは・・・いつきちゃんが食べたいと言っていた溶けるきなこ・・・」
と思って買ってくれたのかな・・・
と思うと、
「かわいすぎか・・・」
と思ってわたしはすべて水に流すことにしました。
溶けるきなこだけに。
(別にうまくない)
こうやってきちんと考えていてくれるんだな、ということがわかると、すごく嬉しいですよね。
ということで、一ヶ月半放置されてもきなこさえあれば乗り越えられるので、
彼氏がドライすぎて悩んでいる女子は、
彼氏にいますぐきなこを買ってきてもらいましょう。
そして自分がドライすぎる自覚のある彼氏は、
いますぐ彼女にきなこを買っていきましょう!!!!
きなこさえあれば。
きなこさえあればきっと大丈夫です。(多分喜ばれるか、喧嘩になります)
ちなみにやっと会えることになったGW(ちなみに一年を通して一緒にいられる可能性のある連休はGWしかありません)、
彼は「早めに行く」と言いつつやっぱり寝てて昼に来たし、
翌日夜は夜で「じゃあ飲み行くわ」と言って早々に帰りました。
なんなんだろう、この人は…
そして現在も、一週間ほど音信不通です。
自信はありませんが、多分、付き合っている筈だと思います。
クローン病とイモ味
こんにちは、いつきです。
中学生の時におしりが痛くなりすぎてクローン病が発覚した時の話の続きです。
詳しくは前の記事をみてね!
なんやかんやの検査を終え、
無事に「やっぱクローン病だね!」と主治医から宣告を受けたいつきは、
「終わった・・・わたしの人生完全に終わった・・・」
と絶望のどん底にえいやっと突き落とされました。
主治医から説明された病気の内容は、簡潔に説明すると、
「原因不明の難病で、消化器に潰瘍ができまくるせいで常に腹痛、下痢で、
潰瘍が治ったところは腸が詰まって腸閉塞になって、しょっちゅう手術しなきゃいけなくて、
それを防ぐためには絶食と、超絶厳しい食事制限をしないといけないよ!
この世の美味しいものはほとんど食べれないけど、
薬の栄養剤だけ飲んで生きていけば割と大丈夫な人が多いし、
手術しすぎて腸がなくなってご飯が食べれなくなっても、
点滴し続ければ生きてはいけるから安心して(^^)」
というものでした。
「安心のハードルが低いな・・・・」
って思いましたよね。
そしてそのクローン病宣告をされた時点で、
なかなか病状は悪化していたらしく、
その時点で「しばらく絶食で栄養剤だけで治療をしましょう」、
ということになったのですが、
この栄養剤(エレンタールといいます)が、
信じられないほどに不味い。
不味いというかまず、すごく臭いし、ありえないほど臭い。
あと、だいぶ臭い。
とにかく、とんでもなく、くさい。
どんなニオイがするかというと、
じゃがいもを・・・
じゃがいもをすりおろして、
一週間くらい常温で放置して腐ったら、こんなニオイがしそうだね!
という感じのニオイと味がするのです。
不思議ですよね。
製薬会社が一生懸命に研究を重ね、
「これさえ飲めば腸に負担が少なく、かつ生きていける完璧な栄養剤ができたぞー!」
ってできたものが、
なぜイモのにおいと味がするのか??????
イモにはなにか、スペシャルな秘密があるのかもしれないですね。(多分ない)
そしてそれに、フレーバーを入れて、おいしい香りと匂いをつけて、
イモ臭とイモ味をごまかして飲むのですが、
いろいろなフレーバーが選べてですね。
オレンジ、パイナップル、コーヒー、青リンゴ・・・
いろいろ試したのですが、
エレンタールさん(栄養剤)のイモ臭とイモ味が強すぎて、
どれもイモジュースに少し甘味料と香料を入れました、
みたいな感じにしか仕上がらないんですよね。
当然のごとく凄まじく不味くて、
「こんなの飲めないよ〜こんなのだけ飲んで生きていかなきゃいけないなんてヤダよ〜〜〜」
とわたしは泣きまくり、エレンタールを飲むのを拒否し続けていたら、
それを見てかわいそうに思ったのか、ある看護師さんが、
「いつきちゃん!飲めなくても大丈夫だよ!このビデオを一緒に見よう!!!」
と言って別部屋に行き、あるビデオを見せてくれたのですが、
そのビデオは、
「エレンタールを飲めない人が、鼻から細い管を胃まで入れて、夜中点滴のように落とす方法を説明した動画」
で、
若い男性が淡々と鼻から胃まで管を入れる方法を説明していたのですが、
その、「鼻から胃まで管を入れる」という図がショッキングすぎて、
「飲めなかったらこれをやらないといけないの〜??!??!!!」
と、わたしはエレンタールの不味さが吹っ飛ぶほどの衝撃を受けました。
看護師さん的には、
「エレンタールが飲めないなら、鼻から入れる方法もあるから安心して(^^)」
という気持ちだったとおもうのですが、
鼻からの異物挿入は中学生女子にはハードルが高すぎますよね。
ちょっとハードプレイが過ぎる。
ということで、
「鼻から入れるか飲むか」、
という究極の二択しか残されなかったいつきは、
しぶしぶ飲む方を選択しました。
こんなに不味いものを飲みながら、
いつまでかわからない絶食を続け、
そしてこの病気と一緒に一生生きていかなきゃいけないなんて・・・
辛すぎるな・・・・・・
生きる意味とは・・・・・・???
とわたしは絶望に絶望を重ねていたのですが、
同じ病室になった少し年下の女の子と友達になり、
その子は、
「生まれつきの病気で一歳まで生きられないと言われて、
今も生きているけど明日はどうなるかわからない」
という感じの、
わたしとは比べものにならない重みを背負った子だったことで、
「この子に比べたらわたしの病気はしょぼいもんだな・・・でも、わたしも辛いは辛い・・・」
という思いを経験したことで、
「辛さは他人と比較するものではないし、本人が辛いと思えば辛いんだな」
ということを学習しました。
余談ですが、その子もオタクだったことで仲良くなることができました。
ありがとう、オタク文化。
そんな彼女はいま、結婚して出産し、子育てをしています。
そんな姿を見れるだけで、なんというか、感無量です。
生きていてくれて、ありがとう。
あなたもまだ、オタクですか。
次回予告、「クローン病と入院生活」。
初めてづくし。
こんにちは、いつきです。
おしりが痛くなりすぎて難病が発覚した話、その3です。
〜前回までのあらすじ〜
中学2年生のオタク女子いつきは、
おしりが痛くなりすぎて初めて行った肛門科で即手術を受け、
「ほぼクローン病だから検査してこい」と言われるが・・・・・・
ということで、
肛門科の先生にクローン病にくわしい病院を紹介され、
いつきはクローン病かどうかを調べるため、
ありとあらゆる検査を人生で初めて受けることになりました。
胃カメラ、大腸カメラ、バリウム造影検査、CT、MRI、エコー・・・
と、検査のフルコースでおなかの中を探られることに。
CTとかMRIとかエコーとかは全然、まったくもって辛くないのですが、
胃カメラと大腸カメラ、
そしてバリウムが死ぬほど辛いんですよね。
経験したことがある方ならお分かりかと思うのですが・・・
結構本気で割としんどいですよね、あれ。
ということで、
唐突ですが、ここでいつき的「しんどい検査ランキング」を発表したいと思います。
第3位、「胃カメラ」
胃カメラも、上位二つに比べればそんなにしんどくもないんですけど、
何が辛いって、あの検査前に麻酔をかけてる時が辛い。
麻酔のかけ方は病院によっても多少違うんでしょうけど、
わたしの場合は、
「上を向いたままアーンの状態で喉に麻酔のジェルを入れられ、
それを飲み込まずにそのまま15分くらい待つ」
という方法だったのですが、
まずジェルがものすごい苦い。
この時点でもう辛い。
そして喉のけっこう奥に入れてるので、
喉が生理的にそれを飲み込もうとしちゃうんですが、
もちろん飲んではいけないのでそれは我慢しなくてはいけないのでそれも辛い。
そして何より、
わたしは副鼻腔炎も患っていて、
上を向いていると鼻水が喉のほうに流れていってしまうので、
もう口でも鼻でも呼吸することができなくなり、
「苦っ!苦しっ!てか苦っ!苦しっ!息!呼吸!!死ぬ!!!苦っ!!!!!!」
っていうのが15分続くんです。
そしてそれに耐え抜いてやっと胃カメラ本番になるんですけど、
喉にカメラ入れられる時、
普通にめっちゃ痛いんですよ。
麻酔の!意味!!!
さっき死にかけた意味!!!!!!!
ってなりましたね。
でも検査自体は割とすぐ終わるので3位というところでしょうか。
第2位、「大腸カメラ」
大腸カメラの何が辛いって、
腸の中身をからっぽにするために、
まずい下剤を2リットル飲まないといけないというところが辛い。
そして飲んだら飲んだ分、
当然下から出てくるというところも辛い。
どんどん水がおしりから出てくる感になるんですよ。
思い出してください、ひどくおなかを下している日のことを。
おしりから水状のものが出続けたら、
普通のひとでもおしり、痛くなりますよね?
こちらはただでさえ、
先日おしりの手術を受けたばかりの繊細なおしりを持つ者ですからね。
これはもう、この時点で、かなりの地獄でした。
そして、この痛い部位にこれからカメラを入れるのかと思うと、
わたしは恐怖で震えました。
会いたくて震えることはないけど。
恐怖で、震えました。
そして腸の中がからっぽになると、
いよいよ大腸カメラ本番になるのですが、
おしりに穴の空いた紙パンツを穿かされ検査室に入り、
ベッドの上に横になり、やや眠くなる麻酔的な薬を打たれて検査が始まります。
この薬のおかげで意識がぼーっとするんですけど、
おしりにカメラが挿入されるときは、やはり
「うぎゃーー!!!!」
と叫ぶくらいに痛いわけです。
もうね、本当に、痛いわけです。
そして腸の中を見やすくするために、カメラが進むとともに、
腸の中に空気も入れて腸をパンパンに膨れさせるんですけど、
これが、
「腸が破裂する?!!?!!!??」
って思うくらいに空気を入れられるのでめっちゃ痛いんです。
もうおしりは痛いし、腸は破裂しそうで痛いし苦しいし、
しかも全然終わらないし、で、本当にすごく辛い。
そして検査が終わったあとは腸に入れられた空気でおなかが張りすぎているので、
おなら的なものを出し続けなければ苦しみが終わらないというところも地味に辛いところです。
ということで、大腸カメラは、第2位、ですね。
そしてしんどい検査ランキング、堂々の第1位は・・・
「小腸造影バリウム検査」
です。
簡単に説明すると、
「クローン病は小腸が狭くなっているところがあるからそれをバリウムを飲んで外からカメラで見るよ!」
という検査です。
バリウム、飲んだこと、ありますか?
わたしはあれを思い出すだけで吐き気がし、
食欲がなくなり、ダイエットに効果をもたらすほどに、
とにかく大嫌いです。
見た目的には白くて、不透明で、ちょっととろみもあって、
濃すぎる生クリームみたいな質感の液体なんですけど、
そして香りも人工的につけてあるんですけど、
一口飲んだだけで脳みそが
「これは人間の飲むものじゃない!死ぬぞ!!!」
という指令を発してきて飲むのを体が拒否するんです。
でも飲まないと検査が進まないから泣きながら飲むわけじゃないですか。
それで検査台みたいなのに乗っかって、
色々な角度にされてごろごろ滑りながら体勢を変えたり、
台から出てきた棒でおなかを押されたり(これが痛い)しながら検査を受けてたんですけど、
検査の係りの人に、
「バリウムが下っていくのが早すぎてみたいとこが見れなかったからもっかいバリウム飲んでくれる?」
って、言われたんですよ。
さっき!
あんなに泣きながら!飲んだのに?!??!?!
ってなって、
わたしはもうバリウムで気持ち悪いし、
検査でおなか押されて痛いし、
痛いし気持ち悪いしでもう飲みたくないよ!!!
ってなっていたので、「いやだ!」というようなことを言ったとおもうんですけど、
そしたら
「うんうん嫌だよね、じゃあ胃まで管を入れるからそっからバリウム流すね」
ということになって、
よくわからないうちに口から胃まで管を入れられることになったんです。
管、って言ってもあれですよ、
全然細くないですからね。
子ども用のプールを膨らませるとき、
使う道具あるじゃないですか。
あれの、ポンプとプールをつなぐやつくらいの太さの管を、
いつきは口から挿入することになったんです。
そしてあれですよ、胃カメラのときと違ってノー麻酔ですからね、
喉に入れようとしても、喉の反射でおえっ、おえってなって、
もうこの時点で涙目なわけです。
なんとかかんとかおえおえっとなりながらも管を飲み込んで飲み込んで胃まで到達させて、
そしてそれからバリウムを流し込むんですけど、
どうやらうまいこといかなかったみたいで、
「じゃあこのままちょっと待っててくださいねー」
と言われて、
わたしは暗い検査室の中でひとり、待たされることになったのです。
暗いし寒いし気持ち悪いしお腹も痛い。
喉にある管のせいでずっとおえっおえってなる反射が止まらない。
その反射が出るたび、涙が出る。
検査の係りの人は「ちょっと」と言ったのに、
全然戻ってきてくれず、
わたしはどのくらい長い間その検査室にひとりでいたのかわかりませんが、
わたしはあまりに辛くて検査台の上で泣いていました。
その涙は、吐きそうになる反射のせいだけではありませんでした。
わたしは暗い検査室の中で、
どうしてこんなことになっているんだろうと考えていました。
いまは同級生の子たちは学校で授業を受けているはずの時間。
それなのにわたしはどうしておしりが痛くなって、手術をして、
難病かもしれないと言われて、
こんなに苦しい検査をしているんだろう。
先生はクローン病ほぼ間違いないって言ってたな、
どうしてこんなことになっちゃったんだろう。
わたしは何か悪いことをしたかな。
わたしがいい子じゃなかったからいけなかったのかな。
考えても思い当たらず、わたしはからだの苦しさと不安も相まって、涙が止まりませんでした。
そしてどれだけの時間が経ったかわからないくらいの長い時間のあと、
「はいじゃあ検査を再開しますー」
と突然言われ、何事もなかったみたいに検査は再開され、
また色々な体勢でおなかをぐいぐい押されてわたしは結構本気で死ぬかと思いました。
検査が終わったあとにはドラクエで言うところのHPが赤くなるくらいには瀕死でしたね。
いまならスライムと戦っても死んじゃう、ってくらいのあれです。
わたしが検査室から出たとき、これから同じ検査をすると思われる、
既に瀕死のおばあちゃんがいたんですが、
あのおばあちゃんは検査を最後まで受けられたのか、未だに気がかりです。
そしてそんな検査のフルコースを終え、
いつきはやはり
「クローン病で、間違いないね!」
と、難病宣告を受けることになりました。
クローン病とのお付き合い編は、また次回に。
クローン人間とかではない方のクローン。
お尻が痛くなりすぎて難病が発覚した話
こんにちは、いつきです。
タイトルの通り、おしりが痛くなりすぎて難病が発覚した時の話です。
わたしは元々、思い出せる限りの幼い頃から、
胃腸が極端に弱い子どもでした。
焼き肉とか脂肪分の多い食事を食べたらお腹を下すひとはそこそこいるのではないかとおもいますが、
わたしは麦茶とか牛乳とかを一気のみするだけでおなかを下すレベルでした。
どんなお腹。
弱すぎですよね。
胃腸の弱い山根くんもびっくりの弱さ。
なので、自分がいつの間にかうっかり難病になっていたときも、
最初は全く気がつかなかったのです。
そう、お尻が痛くなりすぎるまでは。
当時わたしは14歳で、中学二年生で、
オタクばかりが集う美術部で、
美術室で部活動と称してオタク活動をしたり、
主に雑談をしたりしていました。
授業中の記憶は殆どなくて、
思春期真っ盛りの女子は、普通なら、
神社に住んでいるという恥ずかしいことは学友たちにはバレたくないものだと思うのですが、
中学校の道路を挟んで隣が神社だったため、
隠すということはほぼほぼ、というか完全確実に無理な状況でした。
なので「いつき神社」と呼ばれていじめられていました。
わたしは神社ではないのに!
そんな日々の中、わたしはある日、
突如としてお尻に違和感を覚え始めます。
「あれ?なんか、腫れてて、痛いような気がする・・・?」
と。
しかし、そこはオタクとはいえども、思春期真っ盛り女子。
「お尻に異変だ-!」
などとは、やっぱり簡単には人に言い出せませんよね。
そこで、一応思春期真っ盛りだったいつきは、
とりあえず、
ひたすら我慢する、
という選択をします。
そうするとですね。
当然なんですけど、どんどんお尻の異変部位が、腫れ上がっていくのです。
ちょっと、ここからはもう少し詳しく説明しないと分からないですよね。
お尻お尻、と言っていますが、
腫れ上がりはじめたのはお尻ほっぺたの部分ではなく、
お尻の穴的な部位のあたりです。
ちょっとリアルな話題でいつきのアイドルイメージを崩すといけないので、
かわいいお尻のイメージ画像を置いていきますね。
おしり。(画像はイメージです。)
「もしかしたら明日には良くなっているかもしれない・・・今日さえ、今日さえ耐え抜けば・・・」
と、毎日毎日、
どんどん腫れ上がり続けるお尻の腫れ物の痛みと闘い続けるいつき。
その部位は日に日に確実に悪化していき、
かなりの熱を持ち、明らかに中に膿が溜まっている感じがわかるようになります。
できもの特有の、「放って置いたら破裂して中身が出て楽になりそうな感」もあることはあるのですが、
我慢出来ないからつついてみようか??いやでも怖いから待とうか??!いや、しかしでも??!!?!????
と正常に考えられないほどの痛みが日夜を問わず、襲い続けるのです。
ダイレクトに。
いつきの。
お尻を。
おしり。(画像はイメージです。)
我慢に我慢を重ねてもみましたが、
放っておいたらそのうち破裂して楽になるのかもしれないけど、
でもその前にわたしはお尻の痛みで発狂してしまうかもしれないな、
と、わたしは割と本気で思いました。
そして、
「お尻が痛くて発狂した人として名を馳せるのは嫌だ」
と思ったわたしは、そうしてついに腹をくくり、
親に告げることにしたのです。
「お尻が腫れ上がって、どえらいことになっているようだ」
と。
この頃にはもうあまりの痛みに、
家では常時うつ伏せの体勢でしかいられなかったと記憶しています。
普通に座るなどということは、
いつ爆発してもおかしくない爆弾をお尻に抱えたいつきにはもう不可能でした。
しかしそれだけの我慢を重ね、
決死の覚悟で親に告げたというのに、
母親のリアクションは、
「ほっといたらよくなるんじゃない?」
という劇的に薄いものでした。
「アホ!相当ほっといたけど全く良くなってないから言っとるんじゃ!!」
というようなことを言い続け、
やっとこ母は仕方なしに病院を探してくれました。
お尻の。
病院を。
肛門科、
という響きって、もうこれ以上ないくらいに恥ずかしい科な訳です、14歳女子にとってみれば。
わたし、まさか自分が14歳にして肛門科の病院の扉をくぐるとは思っていませんでしたよ、
思ってる人もあまりいないでしょうけど。
そしてついに母が探し出してくれた病院に辿り着き、
待合室に入ると、わたしは思わず待合室にいる人たちをこっそり隅から隅まで眺めてしまいました。
「ここにいる人たちはみんな、もれなくお尻に爆弾を抱えているのか・・・」
と思うと、もう相手が老若男女関係なく、
握手を交わしたい気持ちになったのをとても覚えています。
初めて会ったのに仲間意識。
戦友の感じがしましたね。(一方的に)
そして長いこと待たされ診察室に入ると、
衝撃的なポーズでベッドの上で待つことを指示されます。
下半身の衣服と下着を全て膝まで下ろして、
お尻を突き出して「く」の字のようにして待つのです。
先生が来るまでは腰にバスタオルをかけておいてもらえはするんですけど、
この体勢は恥ずかしい、のレベルを超越していました。
そして先生がやってきて簡単にわたしをお尻を診察し、
「はいちょっと痛いですよー」
と言って、わたしは何が起こるか察知するまえに、お尻の穴にぐいっと指を入れられていました。
「うぎゃー!!!」
とリアルに言った気がするくらいの激痛で、
「いきなりなにをするんじゃ!!」
と涙目になりながら思っていたら、先生はさらりと言いました。
「これは痔瘻だね。手術します。」
と。
しゅ・・・じゅつ・・・?????
いつきは初めて行った肛門科で、
いきなり人生初めての手術をすることになりました。
長くなってしまったので、
はじめてのお尻手術体験記は次回に続きます。
お詫びと訂正
こんにちは、いつきです。
悟りのすすめ。
(o˘◡˘o)